ようやく完成したShred
Master。改造しすぎてどこから試してよいか判らないほどの音色バリエーションだ。
ここで訂正、最初に作った回路図が約2年間のブランクをえて間違えだと判った(製作記事は訂正済み)。正しい回路図に従って配線を直したら、以前の物とは全く違う音になったので、レビューも書き直すことにした。訂正前古いレビューはこちら。
とりあえず各操作部の説明をしよう。
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DRIVE |
GAIN |
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BASS |
CONTOUR |
TREBLE |
VOLUME |
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BASS con |
TREBLE cont |
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ROTARY SW 6 |
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LED |
FOOT SW |

上記表で判るだろうか?。GAINツマミは改造後付けでノーマルよりもゲインを下げることも上げることも出来るようになっている。ただ、回路訂正後は9時方向より上げると発振してしまうので、注意が必要だ。
差し当たってノーマル状態でのテストにしよう。
ロータリースイッチを一番左の1番、トグルスイッチは両方とも下側、ゲインツマミを1時方向にするとノーマルと同じ状態になる。
まずは全てのツマミを真ん中。う〜ん、ディストーションだー。ごく普通でこのままでも充分ヌケが良く使える音。
ボリューム以外を全開にすると...すごい!これがShred Masterの音だーーという感じで、重低音からシャキシャキした高音までフルに出ている。音が前へ前へ出る感じで、ものすごい音圧感だ。
CONTOURツマミの動きが個性的だ。単なる中音の調整だけはないみたいで、コロコロ音が面白いように変わる。BASSツマミはいまいち利きが悪い。TREBLEツマミは普通に利いてくれる。
ノーマル状態では質の良いディストーションということを確認した。
ドライブを絞って行き、クランチにしてみる。若干コモる。ドライブツマミ半分以上ならばコモらない。なので、ゲインツマミを下げてクランチに持っていく。こもらずにゲインを下げられる。ここでゲインツマミがBカーブだと非常に使いにくいことが判明!これから作る人はAカーブが使いやすいと思う。
TREBLE Controlを上側にする。スカっと抜ける。しかし、この改造は回路訂正前に設計しているので、イマイチ効果が薄い、高音を強調というよりは中低音をカットっていうイメージだ。そしてTreble
Controlの「more Boost」にすると音が遠くの方に行ってしまって使い物にはならない。要検討課題だな。
BASS Controlも試してみる。これも回路図訂正前の設計なので、効果は薄い。CUTはほとんど変わらず、Boostでちょっと変わるぐらいだ。ここも要検討課題だ。
そして今回最大の山場、ロータリースイッチを試してみる。6種類もあると試奏も飽きない(^_^;)。上の表のように勝手に名称を付けたが、3〜5はゲルマダイオードがからむモードで、中々深みのある歪みだ。
特に5番はゲルマ8本も使っていて、キメが細かくクランチだと甘い感じの歪み、ハイゲインにすると図太い歪みを作ってくれる。松美庵の好みでは5番のゲルマ8本が一番気に入った。
あと2番はシリコンを4本使っているのだが、こちらはBlues
Breakerのようなギラギラしていて艶のある音になる。
6番のLED2本モードは、回路訂正後だと中音ばかりが目立ってしまってイマイチになった。
製作するのに構想から完成まで3ヶ月以上掛かり、更に回路図の間違えを発見するのに22ヶ月掛かった(^_^;)。何か因縁でもあるのだろうか?
しかし、回路訂正後は正直言ってマーシャルを見直した!手持ちのハイゲイン・ディストでは一番良い物が出来上がったと思う。
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