昨日一日掛けて試奏と改造を繰り返し、ようやく方針が決まった。(だんだ日記化している)ほとんどがDGB
Studioさんのアイディアで、ゲルマの部分をDreadmaster
part 1から拝借した。
左の改造回路図1を見ていただきたい。改造部分だけを抜粋してみた。クリックすると巨大になる。
松美庵としてはこのために初めて回路図を書いてみた。
一枚で収まりきらなかったので、右の改造回路図2も追加だ。双方とも点線で囲ってある部分が改造箇所だ。
まず訂正したいのが、元になるノーマル回路図を新たに見つかった方に差し替えて見てもらいたい。どちらが本当だか判らないが、後に見つけた方がトーンの利きは良いみたいだ。ここでノーマル回路図の間違えを発見。よくあることだ。PT1で一度途切れて下の方に戻る所で、PT1とVREFが入れ替わっている。←こちらが合ってて、最初の回路図が間違っていました。
そこで新たに部品表を追加しなければならないので、その1で使った部品表に追加しておいた。
では、上の改造回路図1の左側から順に説明していこう。
1、BASS
Control
改造回路図1一番左、ON-ON-ONスイッチを使っている部分だ。ノーマルの0.047uFと0.022uFを切り替えるようにする。0.022uFの時はBASSカット。スイッチを真ん中にした時に両方が並列になるよう配線する。合計で0.069uFになり、BASSブーストだ。
2、TREBLE
Control
改造回路図2を見て欲しい。これはノーマル回路図のPT1で一度途切れた後のオペアンプだ。ノーマルの0.0022uFと680pFを切り替えるように配線する。680pFの時はTREBLEブースト、スイッチの真ん中では何も無しになるので、更に高音が強調される。注
回路図の間違えが発見されたので、このMODはあまり効果なしです。2006.11.14
3、Drive Gain
Control
改造回路図1の左上2番目と3番目。Gain
Contorolを追加。当初500Kで予定していたが、1Mに変更。その代わり固定抵抗の値を小さくして、よりゲインを下げられるようにも、ノーマルよりゲインアップ出来るようにもした。この改造により、出力の高いハムバッカーでも甘い歪みを実現できるようになった。それと双方ともに固定抵抗を入れているが、これは可変抵抗を最低にしたときに無音にならず、最低線のゲインを確保する為にある。特にDriveにいれた1KΩは効果があり、最低にしても音がこもらなくなった。忘れてならないのは、Driveの配線。可変抵抗の2番と3番をショートすること。
(訂正:Gainの左に付いている固定抵抗の値が、2.2Kになっているが、正しくは22Kの間違えです)
1 |
1N4148 x2 Normal mode |
2 |
1N4148 x4 Blues mode |
3 |
1N4148 + 1N60 Classic mode |
4 |
1N60 x2 Heavy mode |
5 |
1N60 x8 Mellow mode |
6 |
LED x2 Guv'nor mode |
4、Clip Diode Control
改造回路図1の左下Rotary
SWで囲ってある所。これが今回の最大の山場。単純に言うと、クリップダイオードの組み合わせ切り替え。4回路6接点のロータリースイッチがGarrettAudioさんに特価であったので使ってみる。A〜Dの呼び名が回路番号で1〜6の呼び名が接点番号だ。
まずCとDを見ていただきたい。ここでダイオードの組み合わせを変えるのだが、ダイオードを共通で使うために贅沢にも2回路使っている。もしお手持ちのスイッチの回路が足りない場合は、接点ごとにダイオードを用意すれば、1回路でことが足りる。
Aは接点6の時、LEDクリップでは過大なゲインが必要なため、ゲインアップしている。なので6になった時だけON。
Bは接点3,4,5の時、いわゆるゲルマを使う時に、OUTPUT音量が極端に小さくなるので3,4,5の時だけアップしている。
さてここでダイオードクリップの組み合わせを表にしておこう。モード名は松美庵が試奏していて感じた音の表現だ。2番と6番は実際の回路を元にしている。上記1〜3スイッチ等の組み合わせで、BluesBreakerやGuv'norに近い音も出るようになった。
表を書いていて改造回路図1の間違えに気付いた。改造回路図1右上のダイオードでC3が抜けていた。正しくは「C1とC3をショート」だ。
今回は4回路6接点のロータリースイッチがたまたま入手できたが、実際は大きくてケースに収めるのもやっとな状態だ。C,Dは上記のように統合できるし、Bは無くても何とかなる。Aは必ず必要なので、2回路のスイッチでも代用は出来る。
ようやく下準備が整った、次回はいよいよ基板の製作だ。
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