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Marshall Shred Master製作記「組込」

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Marshall Shred Master製作記「組込」

冬休み特別企画!Marshall Shred Master製作記「組込」

さ〜て、いよいよケースの穴開けだ。

←まず最初に各部品のレイアウトを検討する。部品点数が多いのでかなり悩む。そして内部では基板が入らなければならない。とりあえず可変抵抗と基板を2段重ねにすることはいつもやることだ。では、その基板をまるまる入りきるように考えたのが、左の写真。ACアダプタージャックが基板に当たりそうなので、出きるだけ上側に付けることにする。

簡単な寸法図を作って、実際にケースへマーカーしていく。マーカーした部分に、センターポンチを打っておく。次に穴開けだが、松美庵は最初に全ての穴を2〜3mmで開けてしまう。いきなり大きいドリルの刃を当てて、寸法が狂うのを防ぐためだ。

一番小さな穴から寸法を合わせていく。今回はON/OFF用のLED。これは3mmだった。次に小さいのはトグルスイッチで6mm、可変抵抗は7.5mmだ。この辺でまた残りの穴を開け広げておく。その次に小さいのはジャックだ。普通は10mmで丁度良いのだが、今回はクリフ製のを買ったので、ちょっと大きめなのが必要。ジャック、フットスイッチ、ACアダプタージャックを10mmで広げる。うちのドリルは10mmまでなので、これ以降はリーマーで広げることになる。現物合わせで、それぞれ穴を広げる。

←穴開け完了!

それと今回買ったケースは安かったがちょっと雑だ。ネジを止めるとネジが出っ張って床を傷つけそうで怖い。なのでネジを利用したゴム足を付ける事にした。出っ張ってちょっとカッコ悪いが、床を傷つけるよりマシだ。

 

穴あけが完了したら、各部品を付けてみる。

まず気が付いたのは、有り合わせで集めた可変抵抗の高さが揃っていないことだ。これはツマミを付けた後でも目立つので、金ノコで切って高さを合わせる。

Little Guv'norの時に問題になったクリフ社のジャックだが、何とか付ける方法を考えた。絶縁用のスペーサーを1個に対して2個分付けて厚みを稼げば、しっかり取り付けられた。

ここで問題が発生した。ACアダプタージャックをなるべく上側に付けようとして、ギリギリに穴開けしたが、上側過ぎてナットが入らなくなった。しかたないので、ホットボンドで接着することにした。ついでにON/OFF用のLEDも接着した。

ここまではまずまずすんなり行った。さてこれからが気合いの入れ所だ!配線の段階に入る。おそらく基板へ行く線や入出力の線で50本近い数だと思う。頭がごちゃごちゃにならないように、いろいろなことをメモしながら行う。


まずはフットスイッチ周りの入出力とアース、電源関係だ。今回は配線する数量が多いので、単線にすると折れ曲がったりして間違えが起こりやすくなる。入出力関係はベルデンの撚り線を使うことにした。その他の配線も数量が多いので、今回は2mmの撚り線を使う。

せっかくクリフ社のジャックで絶縁されているので、思い切って1点アースにしてみた。これはノイズ対策で良く使われている方法で、音質面も多少違ってくるようだ。出力側のジャックにアースを集めてから、可変抵抗とケースの間に挟みこんでケースにアースを落としている。左写真の右上参照。

そして配線のレイアウトもよ〜く考えて検討する。基板から出る線を素直に配線して行ったら、イザと言う時に基板の部品面側に起こせなくなる可能性がある。なので、全ての配線を下側から伸ばすようにする。要するに基板を手前に起こすことが出来るようにしておくのだ。

方針が決まったので、2段重ねになる可変抵抗の配線を全て出しておく。その他基板以外で出来る箇所は全て配線しておく。

基板から外部部品へ行く線は4方向から出ている。まずはその上側から配線して、最後に下側を配線することにする。うまいことに下側はほとんどがロータリースイッチ関連なので、基板を寝かしてからでも配線しやすい。

←ロータリースイッチ関連以外の配線が終わったところ。

6番のLEDクリップだけ付けて、とりあえずテストしてみる。

おっと!何も音が出ない。スルー音も出ないぞ?。アッ、クリフ社のジャックが初めてだったので、付ける場所間違えてた。ということでちょこっと手直し

さぁ、スルー音は出る、エフェクト音も出てる。やったぁ、と思ったらゲインが全然上がらない!何でだ?





ドライブツマミは利いているが、ゲインツマミが利いていない。テスターを当ててみると抵抗値がどちらに回してもゼロのままだ。なんだこりゃ?。

よ〜〜く回路図見ながら考える。そしてゲインツマミ関係の回路を辿って行く。わかった!1個目のオペアンプの7番が出力なのに、6番に繋いでいた。これじゃゲインが上がるわけ無いわ。幸い配線した後でもやり易い位置だったので、手直し程度でことが済んだ。

よ〜し今度は大丈夫!ちゃんと音が出たぞ!トーンや他のツマミ、トグルスイッチも予定通り利いてる。思ったよりすんなり音が出たな。

気を取り直して、残りのロータリースイッチ周りの配線をしていく。

←とりあえず配線終了!長い道程でした(^_^)v

そして再びテストしたが全てOK!ちゃんとロータリースイッチも音が切り替わってくれるし、配線的には完成ですね〜〜。



それでは、完成へ向けて絶縁対策だ!今回は基板のスペースが無いので、かなりきわどい配線をしている。ちょっと動かすと隣と接触しそうだ。

そこで登場するのがホットボンド。絶縁効果はかなり信頼性があるらしいので、接触しそうな部分へどんどんボンドを流し込んだ。

←ホットボンド完了。

 

作ってから気が付いたが、フットスイッチがトグルスイッチに接近し過ぎている。足で踏む時にちょっと気を使ってしまうだろうな。電池収納の都合でこの位置になったのだけど、電池は滅多に使わないので、収納は考えずにレイアウトすれば良かった。ちょっと後悔。 


絶縁対策も終わったので、とりあえずフタをして、またテスト。過去の経験から、フタをすると音が出なくなることが多かったので、必ず確認するようにしている。

最後に裏蓋にサインを入れ、透明テープで絶縁して完了!

 

 

途中かなり根負けしたが、何とか冬休み中に完成した!

2005.01.03

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