今回の製作は素人工作員さんがやってくれるとのことで、ノンビリしていた松美庵だったが(^^ゞ、☆野氏から修理依頼を受けた時に「トゥルーバイパスで何か作りますよ〜」と言っていたのを思い出し、☆野氏に確認したら同じOD-808を作って欲しいとのこと!
慌てて素人工作員さんに連絡し、帰省する間近にプリント基板を送ってもらったのだった。まぁ、☆野氏ご本人は急がないと言ってくれたのだが、本物が手元にあるうちに聞き比べてみたいので、ちょっと急いで作ってみた。
年末ギリギリでパーツを揃えた。変わった値のパーツや可変抵抗はタッキーさんが無休だったので非常に助かった。
さて、製作に取り掛かる。前回DS-1の製作でプリント基板の恩恵に授かったのだが、今回も更に慣れて来たのでいっぺんにパーツを取り付け、いっぺんにハンダ付けするという非常に効率的な製作となった。

←とりあえず背の低いパーツを付け終わったところ。
ここで失敗!51kの抵抗を注文するの忘れてた。でもまぁ、この抵抗は最低歪みの確保な役割りなので、多少違っても問題無い、47kで代用することにした。

はーい基板完成→
今回は基板だけで30分も掛からずに出来上がってしまった!
←まだケースを買っていないので組み込みが出来ない。なので、可変抵抗にノブを仮に付けて安定させ、ケースに組み込んだときと同じような配置で、配線を済ませることにした。
とりあえず基板からの配線完了。普段は先にケース側から配線するので、なんとなく勝手が違う(^^ゞ。→
その状態で回路実験機に繋いでテストしてみた。
アレ?音が出ないぞ!
アリャー、オペアンプ付けるの忘れてた!プリント基板なので緊張感が薄れてしまったか(-_-;)。オペアンプを付け、気を取り直して音出し。はいー、鳴った鳴った。
でもトーンの配線が逆だ!あー、これ回路図書く時に番号振っておけば良かったー、素人工作員さんにご迷惑をかけてしまいました。トーンの配線を付け替えて完成。
さぁ、問題の音比較だ!回路実験機に繋いだ自作機と本物をABボックスに繋いでの比較。
基本的には全く同じ。しかし、本物はどこか箱鳴りのような深みを感じる...ほんとに並べて切り替えながら聞かないと判らないレベルだ。やはりこれが経年変化でしょうかねー。
同じようなことがOD-880の時も起こった。OD-880はもっとはっきりと違いが出て、かなり悩んだ記憶が有る。
基板をケースに収めると音質が微妙に違ってくるので、この程度の違いは埋まるかもしれない。いずれにしてもコピーはかなり高いレベルで成功したと言える。
2006.01.04
ケースを買ってきたので組み込んでみた。
で、今回ケースの穴あけ方法を少し変えてみた。買ってきたばかりのケースでビニールに包まれているまま寸法を取ってみたのだ。ケース直に寸法を書くより精神衛生上良いし、ペンの乗りも良い。
その状態のまま2ミリのドリルで穴あけ。ビニールがある程度クッションになってくれて、ドリルの刃をぐっと押し付ければポンチはいらないくらいに位置が定まる。
ポイントはケースをしっかりと安定させることだ。安定していないと逆にビニールがすべってしまう。
結果、中々やり易いことがわかった。みなさんもお試しあれ!2ミリで開け終わったらビニールを剥がしてそれぞれの径で穴を開ける。
 
いつもの通り基板以外の配線を終わらせる。今回は入出力にビンテージWEの24G単線を使用。その他は2ミリ撚り線を使う。
ジャックはスイッチ・クラフト製、LEDは高照度のオレンジ5ミリで光っていない時はクリアを選んだ。そして穴あけ寸法もOD-808オリジナル機に似せてみた。
基板の配線はすでに出来ているので簡単、すぐに作業は終わった。
可変抵抗と基板のあいだに絶縁用の厚紙を挟んで完成!基板のサイズはケースにピッタリだ。


それで今回は☆野氏の為に作っているので、久しぶりにラベルシールを作ってみた。
「松美庵」印はさりげなく裏蓋へ貼った(^^ゞ。
蓋をしてもちゃんと音が出るか確認して完成!
2006.01.11
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