今までの回路実験機は、ブレッドボードから入出力と電源を繋ぐものだった。これはこれでかなり重宝して使っていたのだが、可変抵抗を数多く繋げる場合に宙ぶらりんになるので、どうしてもツマミ位置が曖昧になり、本当の意味での音作りが出来ないでいた。
そこで以前から考えていたオールインワン型の実験機を製作することにした。
まずヒントになったのは、っていうかこちらを見なければブレッドボードも知らなかったぐらいで、大変参考にさせていただいたホームページがある。そちらは自作道さん。ブレッドボードや以前の回路実験機を使うきっかけになった。
そして今回の参考ページもこちら。ほとんどこのイメージで作ってみる。
さて回路実験機のコンセプトをまとめてみよう。
- ブレッドボードと入出力を一体化する。
- 可変抵抗を5個以上仮止め出来、ちゃんとノブを付けて完成品と同じような操作が出来るようにする。
- 電源をACアダプター仕様にする。
- BIAS(4.5V)電源を予め作っていつでも繋げられるようにする。
- 完成品エフェクターと同じように、トゥルーバイパス出来るようにする。
以上の条件を満たすためにいろいろ検討した結果、BOSSのハーフラックエフェクターRSD-10が故障したまま保存してある。これのケースを利用して作ることにした。
まずは分解から。左上の写真で判る通り、すごい部品点数と2段重ねの基板だ。都合の良いことに可変抵抗はちゃんとネジ止めで、緩み防止の穴も親切に開いている。
全てバラしてケースだけになった。可変抵抗を付けて見たら、端子の部分にケースのフチが来てしまう。仕方ないのでフチや必要の無いところを切ることにした。金ノコで切ったので時間と忍耐力を必要とした(^_^;)。サンダーとかがあればすぐに切れると思う。ヤスリで丁寧にバリを取った。
そして蓋と反対に重ねて使うようにする。とりあえず可変抵抗は5個装着可能で、もっと必要な場合は後ろ側のジャック部分にも仮止めできる。
ジャックは以前の回路実験機の物を使い、スイッチとACアダプタージャックはRSD-10から部品取りした。スイッチとACアダプタージャック、ブレッドボードをホットボンドで接着。電源と入出力の配線をした。
スイッチからはエフェクトのINとOUTだが、INはリード線をハンダ付けして、どこにでも挿せるようにした。OUTは可変抵抗から取ることが多いので、クリップ式にした。9VやGNDもリード線の先を挿せるようにしておいた。写真参照。
←この先と反対側がクリップの線をいっぱい作っておいて、可変抵抗接続用にする。
ひと通りの配線が終わったら、今度はBIASを予め作っておく。これはrunoffgroove.comに載っていたので真似してみた。回路図も載っているので参考にして欲しい。
←小さい基盤に作ってアダプタージャックとGNDに直付けして固定。
一応4.5Vやその他の配線が合っているかテスターを使って確認。とりあえず完成した!。
裏側はこうなっている(^_^;)→
2005.07.10
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