ピックアップ交換とFatBoost内蔵して、大幅リニューアルしたSquire。新たにレビューしてみよう。
まずはピックアップから。以前付いていた純正のピックアップよりもトレブリーな感じがする。特にフロントは同じ物を他のギターに付けていて判るのだが、そんなにトレブリーなピックアップではない。なので、このギターの材質の問題であろう。生音で聞くとちょっと耳が痛いくらいの音域が強い。
また、ハムバッキングはかなり出力が高い。シングルとのバランスはメチャ悪い。でもほとんどが歪ませてしか使わないので良しとしよう。
配線は、リアとセンターのミックス時はリアがタップ配線してあり、シングルになる。更にセンターと逆磁極のコイルを使って、ハムキャンセルになる。
このポジションのハーフトーンは気に入った!高音が出ているのできらびやかな音で、この手のハーフトーンは持ったことが無い。ちょっと嬉しい(^.^)。Ibanezのセットを選んだのはこの辺の狙いもあった。Steve
Vaiがたまにハーフトーンを使うとこのような音になるので、Ibanezなら出るかなぁと狙ってみたが、思い通りである。
次に、内蔵したFulltoneのFatBoostについて、まずは操作部分から説明しよう。一番上のVolumeはブースターがONでもOFFでも利く、普通のVolume。ブースターONだとGAINに相当する。そして真ん中のTONEはブースターON時のトーンコントロール。一番下のTONEがブースターのVolume。これがマスターボリュームと考えて良い。
トーンが5、ボリュームが3ぐらいで、スルーな音と同じようになる。しかしその設定でも低音がゴンっと来るのはFatBoostならでは。そしてボリューム10まではかなりの音量差があり、この音量差を演奏中に手元で操作出来るのは、すご〜く快感である!
真空管エフェクターに繋いで軽く歪ませてみる。
ブースターOFFだとジャキジャキ言った感じで、軽快な音。リアのハムバッキングは出力が高いので、歪みが増してそのままソロを取れるぐらいの音量差がある。ま、このままシングルとハムでバッキングとソロを切り替えても面白いだろう。
ブースターをONにすると、シングルの2つは音が太くなる。トレブリーな音にブースターの中低音が加わり、歪みが増すと何ともクリアな音になる。特にフロントは透き通った良い音だ。トレブリーなギターには持ってこいのブースターだ。
結果的にこのギターとFatBoostの組み合わせは成功だった。今度のセッションに持って行こうか...。
2005.06.28
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