さて次はザグリ内のシールドをしよう。これはギターから手を離すとビーっと鳴るノイズを止める目的だ。ストラトのようにザグリがいっぱい開いているギターならほとんどノイズは解消できる。
ただ、ここでお断りしておくが、この処理をすると高音の最も高い周波数が削れるのは間違いない。ノイズと高音は裏腹。一番理想なのは、ギターのアースを身体のどこかにくっつけることだ、とどこかで読んだ覚えがある(^_^;)。
松美庵はアルミ箔を使う。水道管補修用ので、「Scotch 3M NA-50 50mm X 1.5m 肉厚本アルミ使用」たしかホームセンターで300円ぐらいだったかな。本当にお金掛けるなら、電気屋さんで売ってる「銅箔」の方が音は良いとされている。ただしめちゃくちゃ高い、たしか580円のパックを5個ぐらい使ったか。楽器屋さんで買うと同じようなものが1パック2000円ぐらい。音は何とも言えない。同じギターで銅とアルミを試したわけではないので...
アルミ箔を使うとピックガードを開けたときの美観が損なわれるのが欠点。そこで最近は導電塗料も2000円ぐらいで買えるようになったので、見た目を重視するなら導電塗料が良いかもしれない。ヤマハのギターは最初から導電塗料が塗ってあるが、ノイズの出方はそれぞれのギターによる。SG-500は完璧にノイズしないけど、ストラト型のRGX-512では若干ノイズが残っている。
前置きが長くなったが、ココではアルミ箔を使ったシールド方法を解説して行く。まずはピックガード。左上の写真のように継ぎはぎだがテープで覆う。今回はこのようにしたが、家庭用のアルミホイルをボンドで付けるのも良い。アルミホイルを大きめに切ってピックガードに貼り付け、ボンドが乾いたら形に添って切って行く。
次にボディ部。2番目の写真のように貼りたい所にアルミ箔を当てて、形を付ける。それに沿ってちょっと大きめに切り、貼り付ける。そしてサイド部はアルミ箔の幅半分に切ってザグリのアールに沿って付けて行く。アール部分の出っ張った所はカッターで切り込みを作って寝かして貼る。この出っ張りも、ピックガードのアルミ箔との接触に必要なので、ちゃんと出っ張らすようにする。
サイド部が全て張り終わったとこ→
デストロイヤー?
あと、いつも使うScotchのテープが途中で無くなったので、ホームセンターへ買いに行ったら、定番から外されていて買えなかった。あっちこっち探しているうちに、100円ショップで発見してしまった!(左下写真)4cmX3mでScotchよりやや薄めだ。
実際に貼って導通テストをしてみると、100円の方が導通性が良い!しかも薄いので貼りやすい。これだけでストラト1本半ぐらいシールドできそう。激安ですね!
底面も貼り終わったら、ピックガードを当ててみて、アルミ箔のはみ出たとこをチェックする。出た所はカット。
ブリッジにもアースが行き渡るように、テープを貼る。一応ネジと接触するように貼った。ただ、これは裏側からのアース線もあるので、念の為程度だ。見た目悪くなるので、貼らなくても良いだろう。
完成!一応松美庵はテスターで端から端までちゃんと導通しているか、ピックガードを付けた状態でピックガード裏側とボディザグリ各部が導通しているかをチェックする。
次の組立で配線のところでもシールドならではの配線をするので、合わせて見ていただきたい。
2005.07.27
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