なんだかんだとMODしているうちに、やっぱ2チャンネル化したくなった。というのもDIY.Musikdingにある別バージョンの4ノブ回路図ではトーン回路が違う。それを試してみたくなったのだ。
計画としては
- 今までの回路はMOD1を加えてハイゲインchとして残す。
- 別バージョンのトーン回路を組み込みローゲインchとする。
- ローゲインchではDriveポットは100k。
- 両チャンネル共、トーンまで全て独立2チャンネル。
ということでなんと8ノブなTubeDriverが出来上がる。
では早速作業に移ろう。回路図の真空管pin1番以降をもうひとつ作って切り替える。そこで別バージョンのトーン回路をブレッドボードで組んでみた。完成している物の1番pinから信号を引っ張ってきての作業だ(~_~;)。
テストした感じではノーマル回路&MOD1より中音のモッサリ感が無くローゲインでは良い感じの音だ。採用決定!
で、ケースの穴あけをしなければならないので、一旦全てのパーツをはずす。LED以外は簡単に外れるので結構簡単だ。LEDだけ残して2チャンネル化への穴あけだ。写真を撮るの忘れてしまった(^^ゞフットスイッチの穴が微妙にズレてるし...
次に回路の切り替えに必要なLEDとフォトカプラーの基板を作る。これは何故必要かというと、前回の2チャンネル化でLEDのカソードとVolポットの1番を繋ぎ一緒にGNDへスイッチしていた。その方法だと使っていない方のVolポットの抵抗を経由して音や電流が逆流していることがわかった。そこでケイズさん考案のフォトカプラーを使った2ループの配線を応用し、ここでもLEDと連動したフォトカプラーでVolポットの1番をGNDに落とすことにしたのだ。
基板レイアウトはえーのさんの作ってくれたレイアウトとほとんど同じ。今回は秋月電子で売っていた7個100円のNEC製PS2501L-1を使ったが、全く同じ設定で抵抗値は72Ωまで下がった。
ここで問題がある。双方共のトーン回路にはGNDへ落ちる箇所がある。ということはスイッチで回路の片側を切り替えるだけでは使っていない方の回路でフィルターを形成してしまい、使っている方の回路に影響してしまう。
そのGNDもフォトカプラーで連動させようと思ったが、トーン回路に72Ωの抵抗を挟むのは気が引ける。なのでトーン部のGNDはLEDのカソードと一緒にスイッチすることにした。あいだにコンデンサも含まれているので逆流することは無いだろうと判断した。
 次に別バージョンのトーン回路の基板を作った。レイアウトは右図の通り。当初フォトカプラーの基板と一緒にしようと考えたが、2枚に分けた方が組み込み上の都合が良い。
組み込んだのが左写真。
←見ての通り、フォトカプラー基板の上に重ねている。
いよいよ組み込みの配線だ。真空管pin1番以降の切り替えは出力側で行うことにした。従って、pin1からパラに分けてもうひとつのトーン回路へ行き、双方のVolポットの2番出力からスイッチへ行く。
 配線はかなり困難だったが、無事一発で鳴った。
別バージョンのおかげでキャラクターの違うトーン回路を組み込むことが出来た。双方の良さを1台で体感できるのが素晴らしい。
ゲインを上げるとバリバリ言うのは未解決なので、MODは更に続く。
2007.1.3
その後、ノイズ対策も出来たので実用的に使おうと思い、少しいじってみた。ここでは2ch化に伴ったmodを紹介していこう。
といっても、ローゲインチャンネルのトーンをちょっといじっただけ(^^ゞ。別バージョンの回路図で作ったトーン回路はかなりハイ寄りなセッティングになっているので、R15を2.2kに変更してみた。少しだけだけど、ハイが抑えられ低音が出てきたように感じる。
これで一応完成ということにしたので、ノーマル状態からの変更とmodをまとめておく。
レイアウトの間違え訂正
- Volumeポット 1番と3番を入れ替える。
- Driveポット 1番2番が接触しているのを離し、2番と3番を接触させる。
- C10とC11 レイアウトでは0.47μFになっているが、回路図通り0.047μFに訂正。
ノーマルからのModify
MOD1:R14を22kに変える(必須)
MOD2:C8を0.0033uFに変える(松美庵は330pのまま)
MOD3:真空管を12U7に交換(松美庵は12AX7のまま) MOD4:LOポットをAカーブ、VolポットをBカーブに変更
MOD5:オペアンプをTL072に交換(松美庵はJRC4558Dのまま)
MOD6:R3を取り除きジャンパーする(必須かも..)
2ch化後のModify
MOD1:別バージョンの回路図でのトーン回路でR15を2.2kに変更
以上、また変更があったら報告する。次ページのmodレビューでは上記の訂正やmodが前提になりレビューしている。
2007.02.19
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