さてようやく出来上がったFetzer Valve。組み込んだギターは松美庵が中学3年のお年玉で買ったストラト。ようするに一番大切にしているギターだ。
このギターは以前から単4電池駆動のブースターを内蔵させていたので、追加部品を買わなくて済むと言うのが組み込んだ第一の理由。
これはいずれまた解説するが、ピックアップのハムノイズをキャンセルするシステムを組み込んであり、それをONにすると出力が半分に落ちるので、このギターにはブースターは欠かせないのだ。
すでに30年近く経っているギターなので、思いっきり枯れた音のするギターだが、Fetzer
Valveを入れたことで更に良くなった。
音を文章で説明するのは無謀なことだが、具体的に説明しよう!。
まず、高音寄りの中音がスカっと抜けた。これは音抜けじゃ無くて、その周波数が低くなったということ。判りやすい例は、耳にキンキン来る高音になるようなセッティングをしてからFetzer
ValveをONにすると、キンキンが無くなる。かと言ってコモる訳ではなく、その上の周波数が鳴っているのである。
更に低音はそのままで、高音がザラザラした感じ。まさに真空管サウンドに近くなっている。そしてそのままブーストアップしていくと、何とも言えない音圧感が襲ってくる!!。
ギターに組み込む前段階の試奏では、ハムバッカーでも試したが悪くなかった。しかし、Fetzer
Valveはシングルコイルが似合うようだ!。高音側のジャリジャリ感、低音弦のゴンゴンゴリゴリは最高だ。
ボリュームつまみの2ぐらいで、ノーマルの音量と同じになり、10にすると別世界になる。これだけの音量差を手元で操作できるのは非常に快感だ!。
総合的に見ると「こんな少ない部品で、よくこの音が出るなぁ」と言うのが正直な感想だ。ECのMIDブースターと違って、Fetzer
Valveは素直でフラットな感じでブーストしてくれるので、ギター内蔵は正解だ。飽きが来ないで永く使える気がする。
組み込み作業はちょっと大変だけど、是非お勧めしたいエフェクターだ。
2004.12.17
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