このギターはレビューにも書いた通り、30年近くも所有しているので、改造しまくっていた。左写真でもわかる通り、ピックアップ部のザグリは全開だ!。過去にハムバッキングを付けたり、シングルを5個付けてみたり、ドリルと彫刻刀でガリガリ削った。 まずは松美庵お決まりのノイズレス加工、これは別ページにて説明。ちょっと待った!、このギターには更にノイズ対策が施されているのだ。
DGB
StudioさんHP、3S52を参考に、隠しピックアップを増設してハムキャンセルする方法を施してみた。
左写真のリアピックアップのとなりに、逆さまにくくりつけているのがそれだ。逆磁極にする為に逆さまにしてある。
回路はいたって単純、隠しピックアップを並列に繋ぐだけ。具体的には、PUセレクトスイッチの出力に隠しピックアップのホット、アースにコールドだ。ただ、松美庵はノーマルの音も出したいので、ギター裏側にスイッチを増設した。これは隠しピックアップのコールドをアースに繋ぐか繋がないかだけである。
スイッチはスプリングのテンションパネルを押し付けて固定している。これは我ながら中々のアイディアだと思う。
隠しピックアップはどこに取り付けても良い。配線した状態で、取り付け場所や向きを実際に音を聞きながら試した方が良い。極端な話、裏側に付けても向きによっては効果がある。しかし、この改造は最近のFenderのように、センターピックアップが最初から逆磁極になっている物にはお勧めできない。要するに逆と逆で正になってしまい、センターにしたときにノイズがダブルになる(^_^;)。リアとフロントしか使わない人は大丈夫だけど...。
結果としてこのギターは2つのノイズ対策のおかげで、ノイズはゼロに近い。しかし弊害もある。2個のピックアップでハムノイズを打ち消しあうので、出力も半分になってしまう。それと多少だが低音も削れる。これは隠しピックアップの設置場所で大きく変わると思うので要検討。
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