とっくに夏休みを過ぎてしまったTube
Driverだが、ようやく完成したのでレビューさせていただく。今回はライヴでのテストもしたので、完成が遅れたことをお詫びしたい。
さて、早速操作部から説明しよう。ツマミは上段と下段で2チャンネルに別れている。上段がノーマルチャンネルでローゲイン、下段がハイゲインチャンネルだ。
上段左からGAIN、TONE、VOLUMEの順に並び、そのうちTONEは両チャンネル共通。ゲインは絞れば生音から出て、上げていくと徐々に歪みをプラスすることができる。
下段左からGAIN、VOLUMEの順で、こちらはハイゲインになっているが、絞ればちゃんとクランチから設定可能だ。
2つのチャンネルは左下のフットスイッチで切り替えることが出来る。ハイゲインチャンネルの時にLEDが点灯する。
真ん中のフットスイッチでエフェクト全体のON/OFF。当然トゥルーバイパス。ONの時にLEDが点灯する。
そしてこのエフェクターは9Vの安定化電源を外部へ供給することが出来る。右写真のアダプタージャックで四角い方が12vIN。12Vアダプターの800mAを使うのが前提。丸いアダプタージャックが9Vの出力。おそらく300mA以上は供給できる計算で、空間系のエフェクターをも繋ぐことが出来る。実際に松美庵はToneWorksの411fxという簡単なマルチを繋いで問題無かった。
さぁ、問題の音だ!ノーマルチャンネルのゲイン12時トーン12時で、程好いクランチが作れる。全体的にはギラギラ系のドンシャリ音。いかにも真空管!って感じの音。
TONEの利き方が絶妙で、全開にしても低音がカットされなくて、絞っていってもさほどコモって感じない。
利きが悪いと言ってしまえばそれまでだが(^_^;)、良いとこ着いてるなぁという感じ。
TONE9時、GAIN10時ぐらいで、良く宣伝文句にある「真空管の暖かい音」が出る。
一方ハイゲインチャンネルでは、クランチからメタルまでいけそうなキツイ歪みまで出る。基本的にドンシャリ音なので、ゲインをいっぱいにしても細くならず、芯の太さを保っていて凄い迫力だ。
フットスイッチが接近していて踏みにくいのが欠点だが、2チャンネル化は成功した。これだけのオールマイティーな歪みを足元で切り替えられるのは以前からの理想であった。
しばらくはメインの歪みに使うであろう。すでにダイオードの歪みには戻れなくなってる(^_^;)。
2005.09.06
その後、ハイゲインチャンネルでゲインいっぱいにすると、高音がキリキリ言うので、ハイカットの為に220pのセラコンを付け加えた。(組込みの改造回路図修正済み)
この改造にによって、ノーマルチャンネルよりハイゲインチャンネルの方が、クランチでも甘い音が出るようになり、両チャンネルの棲み分けがはっきりして、使いやすくなった。
2005.09.14
またまた、その後ライヴで使用し音源を撮ったので載せておく。
Setting=Normal
Channel Gain=2時 Tone=2時
Guitar=Squire
StratoCasterリアとセンターのハーフトーン
Amp=VOX
AD30VT (AC30TB mode Clean)
その他Coelacanthのライヴレポートでもビデオが見れます。
全編Tube Driverのみ使用。
2005.09.28
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