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Marshall DRP-1 製作記「レビュー」

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Marshall DRP-1 製作記「レビュー」

またまたコラボ企画Marshall DRP-1 製作記「レビュー」
Direct Recording Preamp

なにも考えず「ただ鳴るだけでいいや」なノリで作ったDRP-1(いつもだろ(^^ゞ)Pxxk Driveのケースやノブを使ったので見た目はPxxk Driveと同じになってしまった(~_~;)。

ということで、まずは操作部からご説明。

Boost SW   昇圧SW
Treble Middle Bass
Preamp Volume Master Volume Line Level

まずBoost SW、左側で「Normal」、右側で「Boost」、真ん中はMODで付け加えたもので「no clip Boost」とでも名付けておきましょうか。

次に昇圧SW、左側で昇圧17V、右側でノーマル9Vだ。

トーンのTreble Middle Bassは説明不要でしょう。一番のポイントは下側3個のVolumeだ。そこで簡単にブロック・ダイアグラムを作ってみた。クリックして拡大で見ていただきたい。

初心者さんの為に図の説明をしておこう。大きい三角で番号が書いてあるのがオペアンプ。おもにここで増幅していると考えて欲しい(ピン番号は無視してください)。縦長の四角が各ポット。ピカチュウのしっぽ(^_^;)みたいなマークがLEDなんだが、ここでクリップさせて歪ませている。

まずPreamp Volume。ノーマル時はここでのクリップは無くゲインを上げ下げするだけだ。ブースト時にクリップ回路もONになり、プリ部の歪みを調整することが出来る。

Master Volume ここではPreamp Volumeで増幅&クリップさせた音量を抑える役割と同時に、終段のクリップ回路への歪み調整が出来る。このへんがDRP-1の一番のポイントなのだが、本物のアンプで例えるならばパワーアンプへ行く為のボリュームという位置付けになる。真空管アンプで一番おいしい歪みはパワーアンプでの歪みと言われているが、DRP-1ではその辺もシミュレートしていると思われる。

最後にLine Levelで出力調整するような形になる。

実際の音作りをしていこう。松美庵の好みではMasterは常にフル、トーンを上げ目にした時にブリブリ感を抑えるために若干下げる程度だ。上記のようにトーンとMasterは連動し終段のクリップに影響している。
歪みの調整はPreampで行う。ノーマル・モードでは3時方向ぐらいにしないと歪み始めないので、クリアな音を出したい方にはもってこいだ。特にMasterをフルにしていることによる音圧感と相まって図太い音を作ることが出来る。

ブースト・モードでもMasterはフルから始めて、Preampで歪みを調整する。Preampでゲインを抑えきれない場合にMasterを下げて調整する。ただここは好みが分かれるところ。ブースト・モードでは初段のクリップでも歪むので、Preampを上げるのとMasterを上げるのとでは歪み方が違う。その辺は好みに合わせてミックスして欲しい。

トーンはやはり本物のマーシャル・アンプを模倣しているように感じる。Trebleはキンキンな高音ではなく、シャリっとした高音を調整できる。Middleは若干低音よりで上げるとブリブリ感が強くなる。Bassは小さいアンプしか試していないので何とも言えないが、さほど重低音ではなくMiddleよりかちょっと下の音域を調整しているように感じる。

音作りとしてはトーンを全てフルにしてもそれなりの音がするし、Middleだけ下げるようなことをしてもそれなりで、嫌味な音の位置は無い。この辺はすごく良く出来ていると思う。

ブースト・モードに関しては、例えば同じ程度の歪みで比べると、ノーマル・モードに対してブースト・モードの方が中低音がスカっと抜ける。巷でよく言う「フルテン」も、このモードでLine Level以外を全てフルにするとそれなりの音になってくれる。本物のアンプに比べるとちょっと違うような気がするが、かなり雰囲気は出ていてすごい迫力だ。

MOD1 「non clip Boost」
ブースト・モードでは連動してLEDクリップ回路もONになるのだが、このモードではブーストだけしてクリップ回路はOFFのままになる。

音質としてはシャキっとした音になる。一方強く歪ませるとブリブリ感が強くなり、ブリブリと言うよりバリバリになってくる。LEDで歪ませずにブーストしているので、途中のオペアンプが歪んでいる音だ。

なので、使い方としてはPreampとMasterを下げてほんのちょっと歪ませる時にこのモードの良さが出る。

MOD2 「17V昇圧」
昇圧モードは主に弱い歪みの時に真価を発揮する。歪み方の奥の方で「ジャー」と言っているのが抑えられてクリアで、腰のある芯が強い音になる

しかしほんのちょっとの差なので、MODするかどうかは何とも言えない。パチパチ切り替えて音を聞いても目立った音の違いは無い。でもピッキング強弱の反応とか音の減衰の仕方とかに違いを感じられ、やはり常に昇圧モードで使ってしまう、正にスパイス程度のMODと考えていただきたい。

まとめ
ツマミやスイッチの多いエフェクターは、とかく好みの音を作るのに時間が掛かるもので、ライヴでは使えないかな〜と思わせる。しかしこのDRP-1は、ほぼアンプと同じなので直感的に操作が出来てすぐに思い通りの音を出すことが出来る。

そしてJazz風からハイゲインまで全てのジャンルに対応し、それなりの良い音が出てくれる。ソリッドなエフェクターとしてはここまでの物は無かったように思う。

本来レコーディング用の機材だったDRP-1をエフェクターとして使うという企画は大当たりだった!電池駆動できるエフェクターとしてはメインな歪みになりそう。

2006.11.11

ラインアウトの増設
松美庵は宅録しないのでラインアウトはあまり必要ないのだが、パーツを集めてしまったので増設してみた。

この出力はプリアウトと同時出力だ。なので、アンプから音を出しながらも、ラインで録音することが出来る。音はマルチとかで良くライン用の音を聞くが、やはりその通りである。高音がキンキン言ってアンプで音を出すと耳障りだ(~_~;)。

で、本物には無いフットスイッチを付けていたので一瞬焦った(ーー;)。ラインアウトにアンプを繋いでいるとバイパス音が出ないのである。考えてみれば当たり前でして...そりゃそうだ、バイパス時にエフェクトのinをGNDに繋いでいる訳なのでね。でも、この辺を細工すれば何か良い出力切り替えBOXみたいなことが出来そう。

本来のDRP-1本物はここから更にヘッドフォン・アンプへと行く。もうケース内にスペースは無いので、ヘッドフォン・アンプは諦め。

とりあえずはステージでもライン録音でも使える機材になったのだった。

2006.11.12

その後、セッションで大きい音を出してみた。下のパッチリスト「Allan Holdsworth (U.K '78)」のセッティングで、JC-120、Marshall JCM-900両方で試してみたが、望み通りの良い音が出てくれた。
また、アンサンブルの中でのヌケもすごく良い!ボリュームを絞ってもキッチリ聞こえてくるし、絶大な存在感みたいなものを感じる音だ。

特にMarshallでの音出しは結構心配したが...逆にどんなアンプでもDRP-1の音になってしまうような感じがする。
ギターのボリュームを絞ってのクランチもクリアな音だったし、ピッキングの反応も良い

機会があったらJC-120のラインインに繋いでみたい

好みの問題もあるだろうが、電池仕様でここまでのエフェクターは中々見当たらないと思う。

2006.11.19

DRP-1 Patch List
いろんな音が出せたので気に入った音をメモして置こうと思う。みなさんも良い音が出たら投稿していただきたい。

表の数字は時計方向の位置(例:8:30=8時半)
松美庵のDRP-1はPreamp VolumeをBカーブにしているので若干位置が違います。

Allan Holdsworth (U.K '78)
Boost SW Voltage Treble Middle Bass Preamp Master
non clip 17V 8:30 full full 12:00 full

 

David Spinozza ('78)
Boost SW Voltage Treble Middle Bass Preamp Master
normal 17V 2:30 1:00 2:30 4:30 full

 

Jazzy Setting (Front Single Coil)
Boost SW Voltage Treble Middle Bass Preamp Master
normal 17V 11:00 full 1:00 2:00 full

 

SANTANA (EUR0PA)
Boost SW Voltage Treble Middle Bass Preamp Master
normal 17V 11:00 3:00 2:00 full full

 

Fuzz Setting by 素人工作員さん
Boost SW Treble Middle Bass Preamp Master

boost

2:00 12:00 11:00 2:00 2:00

 

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