さてコラボ企画ということで、素人工作員さんと同時に作り始めたDRP-1。塗装とかしない分、松美庵の方が先に完成したのだが(^_^;)、ほぼ同時に完成したので、素人工作員さんの製作記を掲載しよう。
---------------以下は素人工作員さんが書いてくれた製作記です。---------------
さて、わたくし素人工作員はプリント基板を使いDRP-1を作ってみました。
このプリント基板は元々オリジナルどおりに積層セラコンを使うことを前提に作りましたので、フィルムコンデンサを使う場合は省スペースなボックスタイプに限定される非常に不親切な基板になってしまいました。
推奨コンデンサはAVXです。安いですからね。
まずは基板だけを完成させてジャックを直に付けて音出し確認。
実は1発では鳴りませんでした。「これは拙いことになった〜
でもこんなにパーツがあったらチェックするのもめんどくさい」と思いながらとりあえずテスターを当てたりしながらレイアウトと見比べているとなにやら違和感が....
INPUTの配線が隣のGNDに繋がっていました。恥かし〜
繋ぎ直すと”ジャーン”当たり前のように音が出ました。
次にBOOSTの確認をしましたがかなりアグレッシブな音になります。
ちょっとこれは使いにくそうなのでポットを付けて調整できるようにしてみたらこれがなかなか良い感じ。これでBOOSTのコントロールとフットスイッチを追加してFullDriveみたいになるなという安直な考えもあり採用決定です。
この時点ではポットを7個もつけることが出来ないのではと思い、6個にするためにラインレベルをなくしてみたら松美庵さんから「無くさない方がいいですよ」とご指摘が。
Aカーブのポットのラインレベルは後半で急激に変化するのでCカーブにして試してみようと思っていたのですがBOOSTの方に気が行ってしまいすっかり忘れていました。
で、もう一度ラインレベルの配線を逆にしてCカーブのようにして試してみると、なるほど微調整が出来るので無くしちゃいけないなと。
ならばBOOST全開は使いにくい感じだったので一番気持ち良いところで固定してしまおうかとBOOSTのポットをいじっていたら全開も捨てがたいなという気分になってくるし...
ケースにポット、ジャック、フットスイッチを配置してみたらなんとかなりそうなので、あれこれ悩んだがポットは7個のままで行くことに決定。
あと松美庵さんから15Vのアダプタを突っ込んでみたら良い感じになったとの連絡が。
これもやるしかないでしょうと昇圧採用決定です。いや〜松美庵さんに沢山アドバイスを頂き感謝感謝です。
ということで、オリジナルのプリ部にBOOSTコントロール&フットスイッチ、昇圧回路の追加で本組み立て開始。普通に組み立てても大変そうですがBOOSTのポットとフットスイッチさらに9Vと17Vを切替にしたので配線するのに疲れました。
でもなかなか上手くまとまったと思います。BOOSTのポットとフットスイッチ、昇圧回路追加の配線図も作りましたのでよろしかったら参考にどうぞ。
ラインレベルはCカーブにしましたが、12時より先はほとんど変化しませんのでBカーブの方が良かったかもしれませんね。
基本的な音は松美庵さんがレビューされてますがBOOSTはコントロールを付けたことでかなり使いやすくなりました。
絞り気味でBOOST-ONにするとちょいと音量アップという使い方ができますしPRE
Vol.とMASTERのバランスで歪み方を変化させることが出来ます。
ただ、最初のテストのときは大丈夫だったのですがケースに組み込んだ後は配線の取り回しの影響があるのか
PRE Vol、,MASTER、BOOSTの3つを全開にすると発振するようになってしまいました。

久しぶりのコラボ企画、またまた楽しませて頂きました。
軽い気持ちで返事をしたもののレイアウトはどうしたものかと思いかなり不安でしたが、そこはネット社会、オリジナルの基板の画像がありましたのでお陰様で楽に出来ました。
今回はプリント基板とユニバーサル基板の2本立てでレイアウトをご用意しましたのでより多くの方に作っていただけると嬉しいです。
2006.11.19
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松美庵からのコメント
いやいや、ほんと久しぶりのコラボ企画だったので、ボクも楽しかったです。コラボと言ってもほとんどの作業を素人工作員さんがこなしていたような形で、ボクは作っただけみたいな(^^ゞ。
それにしても当初考えてたことが逆になりましたなぁ。それはボクがフットスイッチを2個付けて多機能DRP-1を作りま〜すなんて言ってて、素人工作員さんはラインアウトを付けてシンプルに行きますということだった。
そのうち松美庵が作っているうちに面倒になったのと(~_~;)、結構ノーマルで満足してしまったので、ツインペダル化はやりませ〜んと連絡。代わりに素人工作員さんがやってくれたということです。
そして今回はEddystoneの角ばったケースを使用し、かなりギリギリなケース・レイアウトにちゃんと電池が入ってご苦労されたと思います。
また写真では判りづらいですが、ケース表面を削って文字はダイヤモンドピットで刻印したらしいです。ノブの色とマッチしていて綺麗に仕上がってますよね。
素人工作員さんのブログでも詳しく紹介されていますので、そちらも参照してください。
また何か大作を作るときは助けてくださいね。
2006.11.19
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