さて準備も出来たことなので製作に移りましょう。今回はループBOXを兼ねての製作。ONの時はBlues
Breakerになり、OFFの時にループへ切り替わるという単純なもの。もちろんループに何も繋げなければバイパスとなり、ごく普通のエフェクターとしても使える。
そしてメインでガツンと踏むペダルは「BOSSのペダルが良い」という要望が息子の先輩から出た。確かにライヴ時に踏み易いペダルはBOSS型が最高かも知れない。その要望のテストも兼ねてBOSSのジャンクで手持ちのどれかを餌食に(~_~;)しようと考えていたら、たまたまケイズさんがノックダウン後の抜け殻を提供してくれるとのこと。早速お願いして送ってもらったのがHR-2のケース、ケイズさんに感謝です<(_
_)>。
右写真はケース加工が終わった段階。HR-2は最初からジャック穴が4つ開いているのだが、見ての通りひとつはポットに干渉してしまうので使えない。なので穴をひとつ増設、ポット用の穴はこれだけいっぱい穴が開いていると、思った位置に穴開けするのは無理だと判断し、既存の穴をヤスリで削って対処した。
ゴリさん提供の基板はタカチの7-10-3Nに合わせているようで、BOSSには若干横長過ぎ。左右をそれぞれ少しずつ削らせていただいた。
そして今回の目玉、フットスイッチである。今まではBOSSのトゥルーバイパスとしてケースからスイッチが出っ張るようなことしか考えていなかったのだが、リョウさんの発案で小型のフットスイッチをペダル内部に組み込み、外見は変えずにトゥルーバイパスしてしまうと言う画期的な方法。参考記事はコチラ、EFFECT→〜改造〜→DS-1に載ってます。
リョウさんに感謝です<(_
_)>。
リョウさんが使ったフットスイッチは、おそらくALCO製だと思われる。
松美庵はフジソク
8Y3011を使用。千石電商で850円、ギャレットさんでも930円だ。
リョウさんの記事にも書かれている通り、表側には金属製のワッシャーが必要となる。松美庵はたまたまタッキーさんで購入しておいた金属ワッシャーを使った。ケース内側にはスイッチに付属していた金属製の薄いワッシャーを使い、金属ワッシャーで挟み込むようにしなければならない。
タッキーさんで売ってるワッシャーは大きすぎるので、ホームセンター等で同等品を探した方が良いかもしれない。
BOSSペダルの短いペダル・ストロークに合わせてスイッチを位置決めする。これがかなり大変だった。表側のネジはペダルを外さないと緩められないので、位置を変えるごとにペダルを外すといった地道な作業だった。
配線する前に位置決めしたつもりだったが、いざ完成となったら作動しない(ーー;)。なので、LEDだけ配線してから位置決めするのがベストでしょうな。
 ←基板はゴリさんプリント基板のおかげですぐに完成。コンデンサーは全てセラミック。0.1uFと0.22uFだけ積層セラミック。
ポットはタカチケースに合わせて基板直付けに設計してくれてたのだが、BOSSケースになったので若干ズレる。なので、短い配線材を使用した。でもほとんど位置が同じなので配線の取り回しではかなり楽をさせていただいた。→
基板の高さを最小限に抑えたいため、オペアンプはソケットを使わずに直付け。電解コンデンサーも寝かしたりした。
今回は少しだけMODした。
ひとつは準備でも触れたが、ゲインポットの2番と3番を繋ぐ。これは好みだが、ゲインを下げるとコモるのを最小限に抑えてくれる。
もうひとつは、ゲインポットを150k-Bに変更。このバージョンの定数を見てすぐにゲインが下がると思い最初から用意していた。150kで計算上1.5倍のゲインになるはず。
←出来上がったのがコチラ。ギャレットさんで買った小型でネジで外せるDCジャックを使用したからこのケースレイアウトは実現した。たまたまだけど、基板がジャックに干渉せずにピッタリ収まった。
ループ部分では当初フォトカプラー使用を考えていなかったのだが、完成してループに歪みを繋いでみるとやはり音が漏れている。なので、急遽別基板にて対応した。これで使っていないループのINをGNDに落とすことが出来るようになった。
詳しくはコチラの記事を見ていただきたい。LEDは片側だけしか付けていないので片チャンネルだけフォトカプラーを使った。
このように見ると、BOSSのケースは意外と余裕がある。ツマミの配置次第だが、2in1だって可能な感じですな。
2007.05.18
製作後記
毎回そうなのですが、今回ほどみなさんのおかげで製作できた作品は稀です。
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別バージョンを発見、検証してくれた usiさん
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プリント基板とレイアウト図を提供してくれた
ゴリさん
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BOSSケースを提供してくれた ケイズさん
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BOSSのペダルが良いと要望してくれた息子の先輩
Fさん
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BOSSのフットスイッチ化を発案してくれた
リョウさん
この場を借りて上記みなさんに感謝いたします<(_
_)>、ありがとうございます。
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