以前からBOSSシリーズのトゥルーバイパスをやってみたかったので、最も一般的なSD-1をサンプルにして試験的にやってみた。頭の中でイメージしていたのは、電子スイッチの位置に機械式のフットスイッチが入るのではないだろうか?ということだ。
とりあえず全てを分解してスイッチを当ててみたらピッタリ!ケースの中でも基板と接触しないようだ。問題はスイッチのシャフト部だった。3PDTだと短くてスイッチの頭が表側に出ない。そこでDPDTの登場、5ミリぐらいシャフトが長く、更にケースの中に出っ張る部分も3ミリほど小さい。
従ってミレニアム・バイパス決定。まぁ、SD-1はさほどゲインも高くないので大丈夫であろう。
そしてうまいことに電子SWの付いている部分のフタ側になんでだか丸い出っ張りがある。ケースの加工はその出っ張りの真ん中に穴を空けるだけだ。松美庵は中心からちょっとずれたみたいで組み込みのときに丸ヤスリで調整した。
では、順を追って改造箇所をまとめてみよう。以下は純正の回路図を元に決めた。
- 基板の6番と7番をショート。これはSD-1がACA-100アダプターに準じているので、ノーマル状態では電圧を抑えている。普通の安定化9Vでは電圧不足になるので、ここをショートして使えるようにする。
- Q2をはずす。電子SW関係。
- Q1の両端をショート。電子SW関係。
 
ここまで終わった時点でエフェクトが常にONになっているかをチェック。LEDが消えているのにエフェクトが掛かっていれば成功。
基板の18番と17番をショート。LED点灯関係
- R30をショート。LED点灯関係
ここでミレニアム・バイパスの基板を作ろう。配線図はGGGを参考にした。FETの向きが国産と違うので注意。松美庵はしっかり外したQ2(2SK30)を利用した(^^ゞ。
ミレニアム・バイパスのユニットとLEDのユニットをリード線を利用して合体。更にホットボンドを使って絶縁対策とLEDユニットに接着した。
基板の14番から出ている線を撤去、これは電子SWへ行っている線なので不要。この線を再利用してミレニアム・バイパスからフットスイッチへの配線を行った(^^ゞ。そうそうもうひとつ電子SW用に黒い線が出ているが、これはアースなので、アウトプットジャックのアースに利用しよう。純正のままだとケースのアースに頼っているらしく、アウトプットジャックにはアースされていない。これは故障の原因になるので、是非やっておきたい。
ついでにオペアンプもソケット化しておいた。
 そしていよいよフットスイッチへの配線だ。手書きで申し訳無いが配線図を描いてみた。一応、入出力関係はベルデンの撚り線を使った。
フットスイッチへの配線も終わったので、ミレニアム・バイパス他がうまく作動するかをチェック。ちゃんと一発でOK。ではケースへの組み込みだ。
左写真をよ〜く見ていただきたい。元からのペダルを止めるネジ穴をホットボンドで半分ふさいでいる。これはペダルを付けた時にガタガタしないように動きをさせない役目だ。

完成→
フットスイッチを実際に踏んづけてみたが、これと言って違和感は無かった。成功と言えるんじゃないかな(^^ゞ。
このやり方なら電池収納や交換の便利さを失わずにトゥルーバイパス出来るし、ケースの加工も一箇所で済む。我ながら良いアイディアかもしれない!次はCE-2Bもやってみよ(^^)。
2006.08.16
その後、リョウさんからの発案で外観を変えない方法を解説しました。そちらも合わせて参考にしてください。
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