さぁ、次はケースの穴開けだ。Fuzz
Factoryは基板はコンパクトなのだが、ツマミが5個もあるので、レイアウトに苦労する。オリジナルはMXRサイズに横並びで5個付いているが、あれは特殊な小さい可変抵抗を使っているので可能なワザだ。ココではコストの問題と誰にでも出来るをテーマにしているので、オリジナルは無視し、作り易いようにレイアウトしてみた。しかし、極力小さくするために多少の細工はしたつもり。
左写真のタカチTD7-10-3Nを使い、右の手書きで汚いが、レイアウト図を書いてみた。このケースは形が違うけど、容積的に言えばMXRサイズとほぼ一緒。
レイアウト図を見てもらえばわかるが、IN/OUTのジャックとフットスイッチを横一列に並べたところがポイントである。
このようにするには、ジャックの穴をちょっと広めに開けて、ジャックをより外側へ出すようにする。
右写真の「ココ」の部分。いわゆるネジよりも外周に合わせて穴あけすることがミソだ。IN/OUTジャックともにそのようにすると、合わせて3ミリぐらい開く、それでフットスイッチがあいだに入れるようになる。しかもフットスイッチは斜めにするとジャックに当たらない。ちゃんとプラグを差した状態でテストしたので大丈夫!これだけで縦サイズが20ミリ得する。従って部品表にも書いたが、スイッチクラフト社のジャックを指定だ。
穴あけの方法は別途「エフェクターケースの穴開け」で詳しく説明しているので参考にして欲しい。
さて、とりあえずパーツを仮組みして見た。→
その前にポットの端に付いているボッチを取っておく。本当はこのボッチ用の穴を開けてポットを回転しないようにしなければいけないのだが、ケースに余裕が無く、ポットをどの方向で収めるか決まっていないので、このようにする。
ジャックとフットスイッチの横一列もうまく行った。レイアウト図通りの寸法でOK!
そして上側のポット以外は本締めする。松美庵はナットを締める時はペンチ等を使わず、スパナかモンキーレンチの小さいものを使う。ペンチで締めるとネジを潰したり、ケースやパーツにキズが付いたりで良いことは無い。いずれも100円で売っているので揃えた方が良いだろう。
上側のポットを一旦外して、LEDをホットボンドで接着する。ホットボンドを持っていない場合はACアダプタージャックにハンダ付けだけでも固定できる。
ここでLEDの配線だ。LEDの線が長い方がアノードでプラス、短い方がカソードでマイナスと考えて良い。左の写真をクリックして拡大してみると判るが、アノード側をアダプタージャックに直付けしている。そしてカソード側に2.2kの抵抗を直接ハンダ付けしている。これは熱収縮チューブをかぶせてフットスイッチへと行く。
この後は、フットスイッチ周りの入出力関係やアースの配線をする。ケース内部の配線はGeneral Guitar Gadgetsさんのを参考にした。こちらではLEDのアノードに抵抗R1が繋がっているが、カソードに付けても同じことだ。ちなみにR1が2.2kΩ。
次に基板へ行く線を全て用意しておく。特にポット同士で共通の配線が多いので、予め配線しておく。レイアウト図に可変抵抗の種類と番号をまとめて置いたので、参考にして欲しい。IN
OUT GNDも含めて9本なので、色分けしておくと判り易い。
最後に基板への配線。用意してあるのですぐに配線は完了する。注意しなければならないのが、何かとメンテナンスが必要になるはずなので、基板を手前か奥かに起こせるようにしておく。松美庵はいつも手前に起こすようにしている。
ここまで出来たら試奏。一発でOKだった???、が、ポットの配線が逆みたいだ(^_^;)。公開されてたレイアウト図に沿って書いたのに...。Drive、Compの2つが違うようだ。仕方ないので反対に付け直し、レイアウト図も書き代えた。(過去にGateの番号が間違っていました、申し訳ございません。現在掲載している図は正しく訂正してあります。2005.09.16)
再度試奏してOKだったので、基板の裏側をホットボンドで固めて絶縁対策だ。ホットボンドを持っていない方は、厚目のビニールなりで絶縁しておく。
裏蓋を締めて、可変抵抗へノブを取り付ける。
ハイ!これで完成!
2005.07.01
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