基板が出来あがり試奏しようとしたが、ケースへの組込みを考えると最初からキッチリやらなければならない。とりあえず基板を予定のサイズにカットし、ケースに組み込めるか当ててみたら、横サイズが大き過ぎる。
横は9穴なのだが配線してカットすると、どうしても隣の穴にカッターを入れて切るようになる。その左右1穴ずつが計算違いだった(ーー;)。明らかに1穴分ぐらい大き過ぎだ。仕方ないので配線ギリギリのところまでヤスリで削ることにした。
次にキッチリやらなければならないのが、ポットの配置だ。右写真のように組み込んだ状態をテープで固定し、その位置に合わせて配線していくことにした。今回はメンテナンスの為に基板を起こすとか言う余裕は無いので、ポットと基板を配線したら最終的にはホットボンドで接着するつもり。
ようやく配線が終わりテスト。う〜〜ん一発では鳴らない...。電源やアースその他をチェックしたが原因が見つからない。そこで回路の途中から信号を取り出す作業に移る。
まずはオペアンプの3番→OK、1番→OK..とりあえず一段増幅は行われているようだ。次にオペアンプ7番→OK...ここがオペアンプ増幅の最後だが、この時点でかなり歪んでいるのが判った(ーー;)。ちょっとガックシ。
増幅はOKみたいなので、真空管への電圧を測ったら7番に電圧が掛かっていない。逆にたどっていったら、ハンダ不良を発見!C11が結線されていなかった。ハンダを付け直したら見事鳴りました〜。
よっしゃ〜、無事に鳴ったので基板とポットをホットボンドで付けちゃおう(^^)。絶縁効果もあるホットボンド、何かと重宝である。しかしこれが後の苦労の原因になってしまった...。
スイッチやジャック関係全て配線し、その後の試奏もOKとなり「完成?」と思われた。ノイズのあんばいはどうかな〜?とフタを閉めようとしたら....閉まらないのです、原因は大きな電解コンデンサが出っ張っている。
当初の計算では3ミリ余裕があり、ハンダをてんこ盛りにしても大丈夫な予定だった。そうだ!ホットボンドが原因だったのだ。真空管を外して横から見ると確かに基板が5ミリぐらい浮いてしまっている(ーー;)。
ありゃ〜、キチキチに組み込んだので基板だけなんて外せないのよ〜(>_<)。仕方ないのでほぼ全ての配線を外し、基板裏のホットボンドを使っていないハンダごてで溶かしまくり、絶縁するギリギリまで薄くした。今度はちょっとフタを押せば閉まる程度までになった。で、もう一回配線のし直しして完成?
原因となったC1とC2はレイアウトの都合上、抵抗の上に重なって付けている。その1.5ミリぐらいが勝敗の分かれ目のようだ。これからこのレイアウトで作るのでしたら、R1,R2,R4をちょっとずらして付けると良い。
やっと出来上がった...ノイズのテストをしてみた。まずトランス式のDCアダプターは安定化されていないせいか、ブ〜ンというノイズが消えないので却下。これは前回のでも同様だった。次に秋月で特価で売っていたスイッチングの12V。これはブ〜ンのノイズは無いが、常にビリビリというノイズがある。このビリビリがスイッチングアダプターのノイズではないだろうか?とりあえず却下。
結局は以前から使っている秋月の安定化スイッチングアダプター(700円に値上がりしてた。極性が逆なので注意してください)になった。ブ〜ンもビリビリもノイズはなく、ジーもほとんど無い。これは前回も同様。
前回ポットの種類で音が出なくなる症状があったが、今回はそのようなことはなかった。ちなみにDriveポットに使ったのは、ギャレット・オーディオさんオリジナルの250k-A
品番P16250KA \100。 あとレイアウト通りの定数だと前回のノーマルチャンネルと同じになる。前回はゲインを上げていくと高音がキリキリ言っていたが、今回はそのような症状も無くこの定数のままで違和感は無い。上記2点はえーのさんの報告と同じである。
次にC7とC12の値を変えてみた。C7をノーマルに近い30pFにし、その分C12の値を上げて220pFが良いみたいだ。この辺は真空管によっても違ってくるので、好みで変えていただきたい。
なんとか年内に完成した(^^)/。ま、突き詰めれば真空管をいろいろ試してみたい。
2006.12.31
その後、ライヴで使いたいので9Vの出力を付けることにした。これを付ける事によってアダプターが1個で済むようになり、ステージ上での配線も楽になる。
回路は簡単、7809のシリーズレギュレーターを通すだけ。ひよこのページの回路を使わせていただいた。
 一旦全てのパーツをケースから外して穴あけ作業をした。スペースがあまり無いのでDCジャックは基板取付け用の小さい物を使用(たまたま持ってただけだが)。レギュレーターも放熱を兼ねネジ止めして固定した。
配線はかなりきわどいので、ホットボンドで絶縁固定。ケースのフタも当たる箇所を削ってテープを張って絶縁。
2007.1.5
またまたその後、ライヴで酷使してみた。音に関しては何の不具合も無く、予想通りの良い音が出て満足満足(^^)。
帰ってきて何気なくフタを開けてみたら、真空管がはずれかけていた!これは大変!「ライヴ中にはずれなくて良かったー」と胸を撫で下ろす。
2度とこんなことが有ってはならないと、対策をしてみた。固めのスポンジみたいなものをクッションにしただけ。これはグヤトーンのエフェクターも同じようなことをやっていた。おそらくこれで完璧だと思う。
2007.01.25
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