えー、前回気合いを入れて「改造計画」を立てたのは良かったのだが、ライヴの予定が詰まっていて作業が出来なかった。すでに2ヶ月近く経過してしまった...ようやく時間が出来たのでちょっといじってみた。
そして前回からまた事情が変わった。CE-2のプリント基板を素人工作員さんが製作中とのこと!それなら製品を無理に改造しなくてもいいか、という気分になり大幅に計画縮小(^^ゞ。今回は4つの改造を行ったのでご紹介する。

MOD1
電源部のダイオードと抵抗を取った。回路図中のD5とR53だ。これはアダプター使用時にBOSSの不安定で電圧が高いアダプターに合わせているようなので、それを取り除き、普通の安定化電源でも使えるようにするもの。実際にTonepadの回路図にも無い回路なのだ。
実際の作業は外部へ行く端子の3と4をショートさせた。

MOD2
R22をカット。この抵抗は原音とエフェクト音の音量バランスを取っているもので、カットして「E.LEVEL」を最大にするとエフェクト音を原音よりも大きくすることが出来るようになる。それによってエグい音を作れるようになる。Tonepadの「The
Vibrato MOD」と似たような考え方だ。
写真のように「E.LEVEL」ポットから来ている線に直接繋がっている抵抗を取って、線を直接基板に付ければOK。音を聞いてみてエグ過ぎるようなら10kぐらいの抵抗を挟んでも良いだろう。
MOD3
これがやまちさんの教えてくれたCE-2への改造だ。CE-2は0.033uF、CE-2Bは0.012uFということで2Bの方が高音寄りに音域を制限しているということだ。
とりあえず0.033uFに代えてみたのだが、E.LEVELを上げると低音が鼻につく(-_-;)、これは嫌なので、中間の0.022uFで納得!
MOD4
Tonepadの「CHORUS INTENSITY CAP SWITCH MOD」を試してみた。Tonepadでは元々の47pに更に47pを追加するようなことが書いてあるので、とりあえず100pを付けてみたのだが、これはエグ過ぎ!Depthツマミで調整はできるものの、半分より上は到底使わない。なのでこれまた中間の68pにしたらしっくり来た。
レビュー
MOD2はE.LEVELが付いているCE-2BならではのMODで、E.LEVELポットの12時方向ぐらいで原音と同じレベルになる。E.LEVELを最大にすると妙に高音が強調され気持ち悪い音になる(-_-;)、なので2時方向ぐらいが面白いところだ。通常のコーラスでは出せない音が出る。
MOD4もDEPTHツマミ12時方向でノーマルの最大と同じようになった。これも大人しい印象のBOSSコーラスを元気にしてくれる。いずれにしてもDEPTHツマミでノーマル状態に戻せるので問題はない。
問題のMOD3だが、何故CE-2と同じにしたのに低音が鼻についてしまったのか!(~_~;)。未だ☆野さんからCE-2をお借りしているので徹底的に比較してみた。CE-2が何故爽やかなのか!
謎が解けました、要はE.LEVELが低いんです(^_^;)。回路上理屈で言うと、CE-2BのE.LEVELを最大でCE-2と同じになるはずである。ところがCE-2BのMOD3だけを行った状態でE.LEVELを3時方向にしたら、CE-2と同じ音になったのである。
これはお借りしているCE-2の個体差なのか、経年変化なのかはわからない。ただ素晴らしい!と思った音がいとも簡単に出たので拍子抜けしてしまった(^_^;)。
早い話、コーラスの印象を大きく左右するのはエフェクトレベルではないだろうか?とひとつ勉強になった松美庵だった。
2006.03.03
|