だい〜ぶ前に作ったThe
Ratのコピー。
参考にした回路図はこちら回路図A、回路図B。もう大分前の製作なので、どこのサイトで拾ったのかも忘れてしまった。
左の写真のRATリイシューはその頃から持っている。あまりにも気に入ったので、自作と同時に改造するのが目的だ。
基本的には回路図Aで製作して、改造は回路図Bを参考にした。RATに関してはいろいろなバージョンがあるので、ネット上でも回路図が数種類出回っている。それでせっかく本物を持っているので、回路を比較してみた。また、このリイシューでさえ80年代の物とは回路が違う可能性もあるが、リイシューの音が気に入ったので、これが再現できれば良しとする。
ほとんど文句が無いほど回路図Aが合っている。違うところは2点。まず9Vからの最初の100Ωの抵抗。これがリイシューでは47Ωになっている。次にやはり電源のラインだが、回路図Aの右上0.001μFコンデンサがある。これがリイシューでは0.01μFのセラミックコンデンサになっている。
そして回路図Aの重大な間違えをここで指摘しておこう!オペアンプの配線、2番と3番が入れ替わっている。これには参った。完成して音が出ないので、あーだのこーだの2日間ぐらいあっちの配線こっちの配線とやり直したりしてダメで、ようやく気が付いたのだった。他の回路図と比較すれば一目瞭然である。それからはネット上の回路図は信用しないことにしている。
松美庵は回路図だけを頼りに製作したが、実はもっと情報があったのだった。GeneralGuitaerGadgetsのRodentというプロジェクトがRATだったのだ。こちらにはPCBレイアウトや実体配線図もあるので参考にして欲しい。
慣れない頃だったので、基板はジャンパ線だらけだ。大きめなケースを用意したので、何とか収まった。
さて、次に改造だ。回路図Bを見て欲しい。ロータリースイッチでクリップダイオードを替えられるようになっている。ケースのサイズ的にロータリースイッチは無理なので、ON-ONとON-OFF-ONのトグルスイッチを用意した。左の完成写真を見てもらえば判るが、ODモードとその他のモードが重複することが出来る。(音はあまり変わらないが)
回路図BではDistortionの可変抵抗を250kΩにしているが、これはノーマルよりもゲインアップの目的なので、松美庵は100Kのままにした。
当初、2N5458が手に入らなくて、2N5457やBF245A等で代用したのだが、音がまるっきり違うことに気付いた。それで、タッキパーツドットコムさんに頼み込んで2N5458を取り寄せていただいた。
改造でダイオードを通さないブーストモードにして判ったのだが、RATは最終段のFETでもかなり歪ませている。FETへの過大入力な歪みとクリップダイオードの歪みがミックスされて、あの心地よい音が出るのだ。なので、最終段のFETは必ず2N5458にしなければならない。
これでリイシューと全く同じ定数になった!おぉ!ほとんどリイシューと変わらない音が再現できた。
ではレビューはこちらから。
2005.01.20
その後、塗装と同時に配線もリニューアルしてみた。
2005.05.12
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