え〜、このホームページに来ている方々はみなさんランドグラフDODを製作しているようで、何も今更と言う感じはしないでもないのだが(^^ゞ、知り合いから製作を頼まれたので、同時に自分のも作ってみることにした。
Landgraff Dynamic
Overdrive(以後DOD)とは?
いわゆるガレージメーカーというのの草分け的存在で、とにかく値段が高いのにやたらと人気があるということしか知らない。マーブルカラー以前の初期型は10万円を越える物もあるとか...
資料収集
ちょっと前までは回路図が出回って無く、TSの回路と同じという情報だけだった。それがいつの間にか回路図が出回り始めて、右の手書き回路図がBBSで公開されたのだった。
それからというもの、みなさんが作り始めて、と同時にいろんな情報も集まった。クリッピング・ダイオードが非対称のバージョン、あるいはクリッピング横の0.22uFが0.022や0.1のバージョンといろいろあることが判明した。
とりあえず手書きでは見辛いので回路図を清書してみた。手書き回路図とちょっと違うが、一番出回っていると思われるバージョンをノーマル回路図として清書した。
加えて、判明しているバージョンを切り替えられるようにモディファイし、こちらをMOD回路図としてみた。それぞれ部品表も書いたので参考にしてほしい。特にMODの部品表ではパーツの種類までまとめてみた。
モディファイと言ってもC4の値を3種類選べるだけだ。クリッピング・ダイオードの非対称に関しては実際に音を出してみて採用するかどうか決めることにする。
製作依頼者の希望でトグルスイッチは横に付けてほしいとのこと。確かにフットスイッチのそばだとライヴ中に踏んづけてしまう可能性があり危険だ。
そんなこともあって、今回はスライドスイッチを採用する。DPDTのON-ON-ONなので、どのような配線でも自由に出来る。
また、ダイオードを非対称にするかもしれないので、ON-ON-ON-ONの4段切り替えも用意してある。
採用するパーツに関して
まず抵抗はカーボン・コンポジットということで、当然Allen
Bradleyが候補に上がる。しかしAllen
Bradleyは誤差が激しいと聞いた。確かに古い抵抗だから誤差とか言っていられない状況だ。
やっぱ誤差は嫌なので、Xiconのカーボン・コンポジットにした。
フィルムコンデンサは写真での見た目の通り、AVXで決まり!
ただ、回路図では1ufNPとか0.22ufNPとか書いてあるが、写真では全てAVXのBOX型フィルムになっている。
電源部の電解コンデンサは見た目でSprague 517Dと判断した。
問題は後段バッファに使われている10uF電解だ。見た目はブルーなので、とりあえずギャレットさんのセール品に在ったILLINOISというのを見た目で決めた(^^ゞ。他にもっと良い候補があったら変更するかも...
ハンダはシルバー2%と書いてあるので、Kester66を用意した。
配線材は入出力用にBelden8412を用意しバラして使う。その他の配線はBeldenの撚り線を使う予定。
だいたいこれで準備が出来た。レイアウトに関してはコンデンサや抵抗の大きさを測ってから決めようと思う。
2006.10.01
パーツが揃ったのでレイアウトを書いてみた。コンデンサが大きいかなと思ったので現物を見てからにしたが、AVXの1u以外は普通の大きさだった。
それで、ランドグラフ本物は空中配線だらけだが、こちらはなるべく基板内に収めるようにした。
もしプリント基板を作るならPCBを参考にしてほしい。こちらは大きさとか適当なので、穴のピッチに合わせてから製作してほしい。
問題は切り替えスイッチだ。届いた4段切り替えSWは意外にも大きい!MXRサイズのケースでは取り付け不可能と判断した。従って、切り替えスイッチは3段切り替えを2個付けることにする。
本当はタッキードライヴのように縦に2個並べたいのだが、3段でもスイッチ大きく縦付けは断念!横に2段で付ける予定。それでもケースレイアウトをミリ単位でちょっとずつずらさないと入らない。
ということで、クリップ・ダイオードの切り替えは3段になった。なので、シリコンの非対称に関しては、基板にソケットを付けてダイオードかジャンパーかを付け替えられるようにする。
方針としては自分用のを先に作って、反省点や変更を吟味してから依頼された物を作ることにした。
2006.10.05
えーのさんが実態配線図をPDFで作ってくれた。えーのさんに感謝です。
2006.10.19
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