素人工作員さんから譲ってもらった基板があったので、軽く完成できたREBOTE
DELAY
2.5。写真を見てもらえば判るとおり、後に合体エフェクターにする予定でディレイ部分だけ完成した。
まず音質に関してだが、ディレイ音のコモり方は前バージョンの2.0とさほど変わらないし、歪み始めるポイントもほぼ同じ。ということは、製作でも書いたがノイズが出るので前バージョン2.0の方が良いかもしれない。2.5を敢えて作るメリットは感じられない。これから作るのなら2.0をお勧めする。
さて今回最大のテーマは2ch化。と言っても片チャンネルはモーメンタリーSWで一時的な飛び道具としてのものだ。
写真上の右側、Delay1のフットスイッチで1ch側をONに出来る。これは普通にディレイとして使えるようになっている。次にDelay3のフットスイッチで2ch側をONに出来る。これは1chがONだろうとOFFだろうと関係なく踏んでいる間だけ2ch側をONに出来る。
2ch切り替えの欠点について解説しておこう。
欠点1、1chと2chのディレイタイムが違って設定しているとき(当たり前?)に2ch側に切り替えると音程が変わってリピートしてしまう。
例えば1ch側をロング・ディレイ、2ch側をショートディレイにした場合、2chに切り替えたときに音程が高くなる。これはピッチシフターの原理と同じでディレイタイムを可変すると音程が変わってしまう。
同じように2chから1chに戻した時(フットSWを離した時)は音程が下がってしまう。
後者は1chをONにしているときだけの現象だが、前者はONだろうとOFFだろうと関係なく音程が変わる。
欠点2、双方のツマミ位置によってもう片方へ影響を与えてしまう。これはツマミ位置がある特定の箇所に来ると起こる現象なので気を付ければ済むことだ。
- リピートとレベルツマミを両方いっぱいにし、もう片チャンネルのリピートを最低にすると、もう片チャンネルのディレイ音が出なくなる。(リピートorレベル、どちらかをちょっと下げれば正常に音が出る)
- 上の状態で少しでもリピートを上げると永久ループになる。(これも片側のリピートorレベル、どちらかをちょっと下げれば正常になる)
とりあえず見つけただけで以上である。ま、松美庵としては自分専用機なのでちょっと気を付ければ済む話で、これ以上は追求しないことにした(^^ゞ。
欠点1に関してはちょっと使い辛いが、ひとつのディレイ基板から2つのディレイが出来たような感覚で結構面白いかも。
2007.03.01
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