まずは操作部分から解説して行こう。
ツマミ右側がVolume。クラプトンモデルの一番上のVolumeに相当する。
ツマミ左側がMid Control。クラプトンモデルの一番下の「M」に相当。
さて、こちらの操作は、ちょっとした回路の説明から入らなければならない。このブースターは2段階になっていて、原音に近いリニアなブースターと、中音を強調したミッドブースターで成り立っている。最初にリニアなブースターに入力され、ブーストした信号がミッドブースターへ行く仕組み。
Volumeはリニアなブースターの調整で、ほとんど原音に近いまま音量を増幅できる。そして、Volumeを通った音と、ミッドブースターをミックスするのが左側のMid
Controlだ。
Mid
Controlは左に絞るとリニアなブースターの音、右へ回していくとミッドブースターの音がミックスされていき、右へ回し切るとミッドブースターだけの音になる。切替ではなくバランスアウトにしたところがミソだ!
Eric Claptonのビデオを見ていると、ソロの前にこのツマミを上げて、ソロが終わるとツマミを下げているのが見て取れる。
音としてはまさにクラプトンの音がするわけだが、やっぱメイプルネック等の高音が強いギターに合うように感じる。ローズネックのストラトだと、セッティング次第ではプープー言った音になってしまう。
それとVolumeをいっぱいにすると原音よりもかなりブーストするのだが、その状態でMidを上げると、ミッドブースター内で歪んでいる。歪ませないようにするにはVolumeは3時方向程度が妥当なところ。その辺はクラプトンモデルの為に作られているブースターなので調整して使おう。逆にリニアなブースターとしても使えるので重宝するかもしれないし、2種類のブースターが入っていると思えば得した気分だ。
2005.06.30
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