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RUST Driver 製作記 「コピー」

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RUST Driver 製作記 「コピー」

冬休みに作ろう!RUST Driver 製作記 「コピー」
HAO RUST Driverは解析をするということでお預かりした訳なのだが、かなり気に入った!そこで回路解析するだけでなく、製作すること決定!なんとかこの時期、みなさんの冬休みに間に合うような、松美庵にしてはとても親切な企画なのだった...

RUST Driverとは?

松美庵はHAOというメーカーはあまり知らないのだが、調べてみたら日本のメーカーで2003年にアメリカへ進出したらしい。とりあえずRUST Boosterは有名ですな。で、値段調べたら、Driverが18500円、Boosterは19800円もする。でも、この音なら納得の価格かもしれない。


それでは回路の解析をしてみましょう。まず裏蓋を取ると何とも小さい基盤が見える、そう!これだけみたい!

ネジを取って基板の表側を見ると、重要なところをホットボンドで隠してある。それでコンデンサの値を測るテスターをdahnishiさんが持っていないので、松美庵がお預かりすることになったのだった。

早速回路を読み取ってみたが、ホットボンドでマスクしてある所にクリップダイオードが入っているはずだ!やはりダイオードの種類を見たい!思い切ってその部分のマスクをマイナスドライバーで引っ掻いてみたら、さほど苦労せずに綺麗に取れた。

とりあえず回路図を清書してみた。まぁ、普通のODのパターンで変わったところは無い。

ここで疑問点がいくつかある。

1.ダイオードの種類 たぶんシリコンだと思うが、1N4148より半分ぐらいの大きさだ。
2.オペアンプの種類 デュアルなのは間違えないが、上側に凹みのあるデュアルは何だろう?
3.C3の種類 右上の写真で逆さまに「0036」って書いてあるのがC3なのだが、値は測ったところ0.0011uFって感じで、0.001、0.0012どちらでも良い感じ。しかし値の割に大きい!オイルコンの一種か何か?謎である。dahnishiさんが調べてくれた所によると、こんなのもあるようだ。よく似てる。

上記3つとも音を大きく変えるパーツなので、作りながら吟味したいところだ。

それで、念の為ブレッドボードで回路を組んで同じような音が出るか試してみた。結果はOK!全て適当なパーツなのに、ほとんど変わらない音が出た。コピーは成功だ。

2005.12.09

上記を発表したらすぐにいろいろな方から情報をいただいた。

まず、ダイオードは1SS119で間違えないだろう。>akrasielさん、感謝です。

オペアンプは形状からして、ナショナル製と判断。たぶんLF353あたりか?>素人工作員さん、r0r0さん、感謝です。

C3コンデンサはスチロール・コンデンサでは?>pubさん、dahnishiさん、感謝です。

それでdahnishiさんがスチロールコンデンサを買ってきて渡してくれたので、本物と回路実験機をABボックスに繋いで比較してみた。

内容は、スチロールコンデンサの0.001uFか0.0012uF、ダイオードはとりあえず1S1588、オペアンプもとりあえずJRC4558Dだ。

その状態での比較は、音質はコピーがやや丸い感じ、本物の方はゲインが高い。やはりオペアンプとダイオードの違いか?音質面はよ〜く聞かないと判らない範囲だが、ゲインの違いは一目瞭然である。

で、試しに普通のマイラコンデンサとスチロール・コンデンサの比較もしてみたが、小さい音では違いが判らなかった。これは気分の問題でスチロールコンデンサにしておくしかないな(^^ゞ。

2005.12.14

ここで、ギャレットさんから荷物が届いたので報告しておこう。問題のC3コンデンサはスチロールではないかということになったが、ギャレットさんの写真を見ていたら似たようなコンデンサを発見したので注文しておいた。

右写真がそれだが、透明なチューブに覆われているものの、両端は樹脂で加工されていてC3と似ている。オイル・コンデンサということでセール品のコーナーで100円だった。ま、どちらにしても音の良い方を選べば良いことですね!

2005.12.17

LF353も同時に注文しておいたので届いた。そのままLF353に代えてみたら、ドンズバな音が出来上がった!音質やゲインの上がり方まで、全く同じになった。

また、上記オイルコンデンサも試してみたが、何故かゲインが下がり音はやや甘くなった。ダイオードは1S1588、1N4148、1S133を試したが、どれも同じような音でほとんど判別付かないくらいだった。

従って、オリジナルに最も近いセットは、オペアンプ=LF353、C3コンデンサ=0.0012スチロール・コンデンサ、ダイオード=シリコンどれでも...、以上でほとんどオリジナルと同じ音がするはずだ。

2005.12.22

その後、Stomper!!を運営しているケイズさんから、「オペアンプはLM358」との情報をいただいた。何でも、お客様のRUST Driverがオペアンプの品番を削り忘れていたらしい。ほぼ間違えない情報だと思う。

2005.12.29

年末ギリギリになったがLM358を買ってきて試してみた。

すでにオリジナル機はお返ししてしまったので、比較はできない。とりあえず、LF353との比較をしてみる。

LF353に比べてLM358の方が若干レンジが広がったように感じる。高音側は倍音が2重に聞こえるようになり、低音側はブリブリ感が強くなった。

また、LM358の方が若干だがゲインが低く、そしてゲインツマミの半分より上の上がり方が鈍くなった。

どちらにしてもほんとに微妙な違いで、一見同じように聞こえることを付け加えておく。

2005.12.30

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