 こちらは、素人工作員さんからの投稿作品です。今回はQuad & Dual Op Amp Versionと言うことで、2つの異なるOD-1を作成されました。
作者:素人工作員さんからのコメント
実は初めて買ったエフェクターがOD-1なんです。黒ネジで年代的に再後期のものです。その時はいい印象がなく近所の子にあげてしまったんですけど。
以前は回路図がなかなか見つからなかったのですが、今では両タイプの回路図が入手出来ますので、両者を比べてみようと思い、クワッドタイプに加えデュアルタイプも作ってみました。ブースターとしてはデュアルタイプの方が評価が高いなんて話もありますし。
プリント基板は、ふふふさんのところに基板の写真もあるので簡単に出来ました。
今回からフットスイッチを3DPDTにし、ACアダプタージャックもつけています。
エフェクターを作るのは久しぶりですが難なく完成しました。
 いや〜驚きました。OD-1ってこんなに歪んでたかな、というぐらい歪みます。
何年か前、お店でOD-1を試奏した時も自分が持っていたのと同じ感じで、なんでプレミアついてんだと思ってたんですが、OD-1最高です。やっぱりエフェクターの当り外れってあるんですかね。
で、クアッドタイプとデュアルタイプの差なんですが、歪み具合は同じなんですけど、クアッドタイプの方が高音がスカッと抜けてる感じです。私は、クアッドタイプの方が好きです。
今回、オペアンプを色々試してみました。結論から言いますと、どれもそんなに差は感じられませんでした。
ただし、自宅で鳴らせる音量ですので、大音量では変わってくるかもしれません。
用意したのは、以下の5個です。
もはや定番かと思われるTL064,TL074。
オリジナルのRC3403と同じ番号の、NJM3403AD(JRC),MC3403P(モトローラ)。
4558が2個分入ってる、NJM2058D(JRC)。
NECの4741も考えてたんですが、87boyさんの記事を拝見して、今回は見送りました。
あと、デュアルタイプですが、NJM2043。
これはJRCのホームページでデーターシートのリストを見ていて知ったのですが、
4558の改良型ということなので試してみました。これなかなか良いですよ。
4558は艶有りと比べると艶無しには何かフィルターが掛かったような感じがするのですが、2043は4558艶有りと同等に感じました。
知らなかったのは私だけでしょうか。
参考ページ fffworks
Quad Op Amp Version
GodiksenNet.com
Dual Op Amp Version
松美庵からのコメント
いやいや今回はOD-1徹底研究って感じで、内容の濃い投稿ですね。ギター歴の永い人は大抵過去にOD-1を所有してますね。それだけ広く普及し売れた商品なんだと思います。また、それだけ使っているミュージシャンも多かったですね。そんな名機の両バージョンを作るなんて素晴らしいですね。これをきっかけにDual Op Amp Versionも作る人が多くなりそうです。
オペアンプの比較も大変参考になります。こんなに互換性のある物が多いかと感心しました。各社の3403を使うと言う手があるんですねぇ。あと、NJM2043の存在も知らなかったです。早速買ってTSあたりで試してみます。
前回同様PCBレイアウトも添付してくれてありがたいです。松美庵の作ったレイアウトより出力部がまとまっていて、作り安い感じがしました。そしていつもはタカチのケースを使用されていましたが、今回はMXRサイズのケースで作られてますね。新規一転というとこでしょうか。老婆心ですが、レタリングかなんかしないと、どちらか見分けが付かないのは?。その辺、変更されましたら、追加で載せますよ〜。
素人工作員さん、投稿ありがとうございました。
2005.06.15
 その後、クワッドタイプをリニューアル&塗装したとのことで、写真と資料を送ってくれました。
基板もリニューアルしたので、実体配線図とPCBレイアウトをPDFファイルにて提供してくれました。PDFなので拡大しても綺麗に見える。また、PCBレイアウトは、印刷すると原寸大で焼付け用のフイルムが出来るそうです。
ここまでくると外見も中身も市販品みたいですね、とても綺麗に仕上がってます。
素人工作員さん、ありがとうございます。
2005.11.18
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