こちらは、素人工作員さんからの投稿作品です。
作者:素人工作員さんからのコメント
ACETONE FUZZMASTER FM-2
このエフェクターの存在を知ったのは「大人の工作読本
No.5」という本がきっかけです。回路図も掲載されていました。どこだったか忘れましたが自作サイトの掲示板でも話題になっていましたね。
FUZZといえばFUZZ FACEですが、このFM-2はオクターブファズでトーンセレクターなるフットスイッチがある。ACETONEはローランドの前身ということもあり、どんな音がするのか気になるので作ってみることにしました。これもRATと同じく基盤のパターンを考えられないままFM-2のことをいろいろ検索していたら、自作にうってつけのサイトを発見しました。Uzzfay
Utsgayです。ここにはFM-2の全てを解剖したような内容なので、オリジナル基盤のパターンをそのままトレースして使うことにしました。でも、私のお決まりでクリッピングは非対称に出来るようにしています。
 この時点で傾斜したケースを使って見た目もコピーしようかと思ったのですが、いいケースが見つからず結局タカチのアルミケースにしました。それでもパーツの多くはジャンクを集めたのですが、トランジスタだけは拘っています。当初、「大人の工作読本」の回路に書いてあった2SC733を用意していたのですが、オリジナル基盤の写真をみると2SC369BLが使ってあるので、ランクがGRだけど同じ物を買って来ました。
無事組み立てが終わり音出しです。が、こんなにいい資料が揃っているのを組み立てたのに音がまったく出ません。拘って古いトランジスタを使ったからだと思い、トランジスタをC369→C733→C1815の順に交換してみました。それも6個あるのを1個づつ交換しては音出しの繰り返しです。だけど音が出ない。
泣きたい気分でしたがこのままでは終われないと思い、パーツの配置を一からから見直しです。オリジナルとほぼ同じ配置なので安心していたのですが、2個の抵抗が入れ替わっていました。まったく恥ずかしい話です。終わってみれば単純な間違いでしたが相当てこずりました。
音の方は当たり前ですがFUZZの音です。でもトランジスタがシリコンなので硬い音(これも当たり前?)。トーンセレクターのフットスイッチを踏むと、トーンが変わるというよりゲインアップしてバリバリいってます。かなり苦労して?作ったが、いつ使うのだというエフェクターです。やっぱりジミヘンかな。
参考ページ Uzzfay
Utsgay
松美庵からのコメント
この頃の日本製FUZZは評価高いですよね。またまた面白い題材を作っていただけました。これぐらい昔のエフェクターだと、再現するという喜びもありますね。傾斜したケースを買わないまでも、ポットやスイッチの配置を真似するとこなんかは拘りを感じます。
音出しのご苦労は、人事じゃありませんね。文章だけで相当な時間を掛けられたことが推測されます。そして、原因が判った時の情けなさ(-_-;)....。すご〜く気持ち判ります。
作ったは良いが使い道が無い..、これは自作やってる方々共通の悩み?かなぁ。でもコレクションとしてみれば、自分の中だけだけど貴重な物になると思いますよ。
素人工作員さん、投稿ありがとうございました。
2005.05.16
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