dahnishiさんと物々交換したスタインバーガー・ライセンスのHOHNER G2 Tremolo。松美庵としては変形ギターを所有するのは生まれて初めてだ。
これはすでにだいぶ改造してある。改造記事はこちら。元々はEMGのPUが付いていたりしたようだ。すでにG2は無いみたいだが、G3は健在!
松美庵はスタインバーガーのことはあまり良く知らないのだが、この機種に関しての特徴をご紹介しよう。
まず一番の特徴は何と言ってもヘッドレスなネックでしょう。右写真にあるようにペグではなく両方にポールエンドが付いた専用弦を使う。ちゃんとトラスロッドもここで調整できる。
そしてゼロフレットがあり、これがナットの代わりになっている。このヘッドレスなおかげでかなりコンパクトになっている。
しかし、スケールはFenderと同じ324mmロングスケールでしかも24フレットまである。さらにスルーネックと来た!
松美庵は昔からスルーネックに憧れていたが、思わぬところで手に入れてしまった(^^ゞ。また、指板以外は全てメイプルを使っている。ボディ面積が小さい分、そのような仕様でカバーしているのだろう。

ブリッジ、こちらも特徴的な機能満載である。
右写真にあるようにフロイドローズみたいなチューナーを緩めると弦が引っかかるように出来ていて、弦を張るのは非常に簡単!
またトレモロスプリングは奥に内蔵されているのだが、強度の調整をチューナーの下側にあるツマミで行う。
そのツマミの横、縦につっかえ棒みたいなっているのが見える。なんと!これはトレモロのストッパーなのだ。このストッパーは起こしたり寝かしたりと稼動するようになっていて、起こした状態だとトレモロはダウンしか出来なくなる。トレモロをアップ・ダウン両方使いたい場合はストッパーを寝かせればよい。
ストッパーを起こした状態で、スプリングを強めに設定しておけば、ほとんどチューニングが狂うことは無い。なので、トレモロを使わないで嫌いな人もストッパーのおかげで充分使えるギターになるのだ!
松美庵もトレモロを使うとしてもダウンばかりなので、ストッパーは起こしてある。この状態でダウンだけのトレモロ使用なら、ほとんどチューニングは狂わない。これは本当に気に入った!フロイドローズタイプのトレモロもこのストッパーを付けて欲しい物だ。
では改造後の操作部を説明しよう。ひとつだけあるツマミはボリューム、トーンは使わないので取ってしまった。
トーンのあった位置にレスポールで使われているPUスイッチを付けた。元々は小さいトグルスイッチだったが非常に使いにくいので変えた。
PUセレクタがあった位置にタップスイッチを増設した。このスイッチを上側にすると両方のピックアップがシングル状態になる。逆磁極にしてあるので、ハーフ時にはノイズレスになる。
問題の音はというと、dahnishiさんがPUを変えて更に手を加えたことでハムバッキングとして結構良い音がしている。シングル派の松美庵は、当初フロントはシングルにしようとして専用のエスカッションまで取り寄せたのだが、使っているうちに気に入ってしまい、このまま使うことにした。
そして今回改造したのがタップで、シングル時の音は基本的にハム時の音を継承しているのだが、ジャキっと高音が出てクリアな感じが出た。シングル同士のハーフトーンはストラトほどではないが、中々良いハーフになる。これでファンキーなカッティングも良い音で楽しめる(^^)。
サスティンはレスポールほどではないが、そこそこにある。やはりスルーネックのおかげだ。
ソフトケースに入れても軽くて小さいので、基本的にセッションで使う予定だ。
今まで変形ギターにはちょっとした偏見があったのだが、スタインバーガーの合理的とも言えるギター作りには関心させられた。
2006.01.03
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