Fender
Japan Telecaster TL43
もう一年も前のことである。息子が以前から「テレキャスが欲しい!」と言っていたし、ボクも1本あっても良いなと思ったので、めずらしく新品を買いに行った。当初はスクワイアあたりのでイイよなぁ、なんて考えてお店へ行ったのだが...。
到着しましたイシバシ楽器町田店。おぉ、スクワイアは安いのう!なんて見ていたら「Fenderフェアー」なる文字を発見!店頭価格より更に5%引きだ!スクワイアは対象では無いらしい。すでにココで迷う。Fender低価格との差は1万円弱。スクワイアは木目の出たカラーがライナップに無い。一方Fenderはホワイトでかすかに木目が出ているモデル有り。そこが大きな決め手となり、試奏もしないで「コレください」と決めてしまった。別に値切ったわけでも何でも無いのだけど、いろいろオマケを付けてくれた。
家に帰ってソフトケースから出して気が付いたことがある。フレットがネックから出っ張ってる(ーー;)。こ、これはひどい!よほど返品しようかと思ったぐらいだ。次の日、ハードオフへ行く用事があったので、ギター売り場へ行って置いてあるギターのフレットを確認してみた。う〜ん、やはり安そうなギターは出っ張ってる(^_^;)。最近の安物はフレットが出ていても良しとするのか...、と妙に納得し、返品はとどまった。とりあえず直接手には当たらないからいっか。
その後フレットは馴染んだのか?一ヵ月後ぐらいには出っ張りが無くなっていた。良く判らないけど、なんか不思議。
次のトラブルは、3日後ぐらいに息子が「音が詰まって出ないんだけど」と言ってきた。見るとネックが逆反り!何だコリャ!幸い?かどうか、ロッドを締めてあったみたいなので、緩めたら治った。
更に一週間後、「弦がネックから離れていて弾き難い」と言い始めた。見ると、今度は順反り。何つーネックなんだこれは!仕方ないのでロッドを締めて対処。よほどクレーム付けようと思ったけど、ねじれていないのでヨシとした。
そんなことを数回繰り返し、半年後ぐらいに気が付いたらネックは安定していた。これ、ロッド調整出来ない人(ほとんどでしょう)が買ったらどうなるのだろう?いちいち楽器屋さんに持っていくのだろうか?
そんなテレキャスだが、息子がライヴで使ってミッチリキズを付けてきてくれたので、「売り」は考えないことにし、改造し始めたのだった。
現在の状態だが、ピックアップを交換。フロントはダンカン、リアは??。本当はリアもダンカンを買ったのだが、コイルが逆相じゃなかったので、??なメーカーのを使っている。これはダンカンとセットで買った物で、ダンカンとは逆相でハーフにした時はノイズレスになる。また、結構音も良かったのでこいつを付けることにした。
それに伴って、ピックアップセレクタに5WAYスイッチを付けて配線を改造した。DGB
Studioさんの2S48をそのまま使わせていただいた。これは通常のポジションに加えて、フロントとリアで擬似ハムバッキングのような直列に配線してあり、パワーも2倍になる。
あとは、セレクタのツマミがノブに接触していて使いづらいので、ストラト用に交換。またボリュームノブも純正だと数字が書いていないので、どのポジションにいるかわからない。ちょうどオークションでパーツセットを買ったら、Fender純正のノブがあったので、交換。トップに「F」マークが付いていてカッコ良く、気に入っている。また、トーンのコンデンサはオレンジドロップ使用。
そしてストラトでもいつも行う、アルミ箔を使ったノイズ処理だ。コントロール部からピックガードの裏、ピックアップ周辺に張り巡らせたが、ストラトほど効果が無かった。でも無いよりマシでノイズは減った。
前置きが非常に長くなったが、音である。こんな安物だが、しっかりテレキャスの音がしている。アンプに通さず生音からしてストラトとは全く違う。ボディの形状が違うだけでこんなに音が違うのかと、木の大切さを再認識した。
いろいろとトラブルは有ったが、今では結構気に入っている。ピックアップをダンカンに換えてから、だいぶ印象が変わった。フロントはストラトよりブーミーなのだが、ボリュームを8ぐらいに下げると透き通った音が出て気持ち良い。これはテレキャスの配線にも関与することだと思う。ボリュームを下げるとハイパスコンデンサが利くようになっているからだ。なので、演奏中にボリュームをいじって音質を変えられる。ストラトにも同じ配線をしてみたが、同じようには行かなかった。その辺がギターの不思議な所。
指板も普通のFenderより平らで弾き安いし、ネックの「マットフィニッシュ」というのが気に入ってしまった。安物に多いフィニッシュなのだが、ベタベタしないですべりも良く手に馴染む。なんで安物だけこのフィニッシュなんだろうか?。
そろそろネックにも年期が入ってきたし、手放せない一本になりつつある。
2005.06.10
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