Vintage One

大分前だが、本を見て自作してみた。「土日で作るオリジナルエフェクター」と言う本だ。自作している人なら大抵は知っていると思う。

この本はコピーでは無く、全てがオリジナル回路ということで、それぞれ個性的で、かつビンテージなパーツばかり使うので、パーツ集めの部分で作りにくい(-_-;)存在となっている。

しかし、パーツ集めは本に載っている通り、秋葉原のパーツ屋さんへ行き、素直に本を見せて「これを作りたい」と言うと、親切に揃えてくれる。なんか中学生に戻った気分だった(^^ゞ。

本が発売されてから数年経つので、ビンテージなパーツはすでに売り切れている。だが、それに代わるものをちゃんと紹介してくれた。また、本の著者の畑野貴哉さんとのネットワークが出来ているようで、代替品であってもちゃんと畑野さんのお墨付きをいただいていると話してくれた。そして、そのお店に無いパーツはどこへ行けば良いとかって、ちゃんとお店の場所まで教えてくれた。

そんなこんなで集めたパーツで作った、Vintage One。製作記事は本に載っているので割愛させていただく。ポイントはラグ板を使った空中配線に1点アース。それにひとつひとつ吟味されたビンテージパーツ。すごく単純な回路なのに、6000円ぐらいかかった。これは最近作っているコンパクトエフェクターの倍の価格である。

何のエフェクターかと言うと、アナログな時代のチープな歪みと暖かさを再現するブースター、と言って良いと思う。昔のレコード聞くと、作り側が想定しない歪んでしまっている音。それと真空管特有のエッジの立った音。それをうまく再現している。ギターだけで無く、ミキサーに繋いでも良いしラインでも使えるようだ。

さてレビューということで、コントロールから説明しよう。一番右がOUTPUT LEVEL、真ん中がEDGE、左がDRIVE。
EDGEとDRIVEは可変抵抗のカーブの問題か、かかり方が逆方向である。

音だが、さすがに良い!。DRIVEを徐々に上げていって、若干歪む程度にする。そしてEDGEを徐々に上げていき、音の輪郭が出る程度にする。そしてLEVELを適度に上げてアンプをブーストすると、とても太くザラついた音がする。どう表現してよいかわからないが、なんかすごく存在感のある音で個性的だ。

音は良いけどデカ過ぎで、松美庵にとっては実用性は無いが、パーツのこととか1点アースのこと、いろいろと勉強になった一台でした。なんとか同じパーツでコンパクト化したいとこだ。

2005.04.06

その後指定Trの2SC696が入手出来たので、実装してみた。Driveの実用レンジが狭くなったが、全体的に音が太くなった。2個買ったので、コンパクト版を作ってみようと思う。

2005.06.16

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