ごく普通の1芯シールドが出ているハムバッキングに、2芯みたいなタップを取りたいと思ったことはないだろうか?今回タップを取る改造をやってみたのでレポートする。
まずはピックアップ(以下PU)をギターから取り外し、エスカッションからもはずす。
←大抵のPUは布テープでグルグルと巻かれているので、丁寧にはがす。最後にまた貼り付けるので、大切に保管。
テープを取るとゴチャゴチャと配線が出てくる。外へ出ているシールド線から辿れば判るが、この場合赤の線がホットだ。
←必ずこのように線と線を繋いでいる箇所があるはず。ビニールチューブで覆われているので注意。このPUの場合は黒と黒だが、色違いで繋がれていることもある。
おそらくそこがタップポイント(直列に繋いでいるPUとPUの中間)なので、テスターを当てて確認する。測り方はテスターを抵抗測るモードにして、PUのホットとコールドに繋いで値を読み取る。
このPUはノーマル状態で12kΩだった。シールド線のホットとタップポイントにテスターを繋いで測ってみると6kΩだ。やはりここで間違えない。念の為コールド側でも測ったが同じ6kΩだった。
←ここからは簡単!タップ用に用意した撚り線をタップポイントにハンダ付け。
ここで余談だが、4芯シールドのようにPUを完全に分離したい場合は、ここで言うタップポイントの線を2本に分離して、それぞれに線を繋ぐ。3芯までは出来たが残るのはコールドなのだ。大抵の場合コールドはPUプレートにアースしているが、4芯にする場合コールドも独立した線にして、プレートからのアースはシールド(4芯を覆う銀色の線)に繋ぐ。これでダンカンやディマジオのような4芯シールドを持ったPUが出来上がることになる。ちなみに4芯はPUを並列に繋ぎたい時だけに使うので、松美庵はほとんど必要としない。
←ハンダ付けした箇所を熱収縮チューブで絶縁。これは必ずやること、ビニールテープでも良いので絶縁は必須。
←大切に保管しておいた(^_^;)布テープを元通りに貼って完成!
ほんとだったら2芯シールド線を用意するのがスマートなのだが、松美庵はちょっとチョンボ(^^ゞ。
2006.01.02
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