こちらは、takagiさんからの投稿作品です。ご自身のホームページでも公開なさっていますので、更に詳しく見たい方はご覧になってください。
こちらの作品はすでに松美庵の思考回路の領域を越えています(^_^;)。素晴らしい作品を一挙に3個セットで投稿いただきました。
作者:takagiさんからのコメント
ラックに収めた自作エフェクタを紹介します。
☆エフェクタ・プログラマ
エフェクタ・プログラマはオリジナル設計で、16ループ・512プログラムを記憶することができ、MIDIで切り替えコントロールをします(BOSSのGT-3/5/6/8 のプログラム番号に対応させることも可能)。
メイン論理基板→
信号のルーティングは、別箱で対応することでリレーバイパス、電子スイッチバイパスいずれにも対応できます。また後述のアナログ・マルチ・エフェクタを直結コントロールできます。
以前であれば相当に部品点数の多い製作だったと思われますが、ワンチップマイコンを活用してすっきりとまとめることが出来ました。総部品代は18000円ぐらい(信号ルーティング部は別)。
全回路図を公開しています。
☆アナログ・マルチ・エフェクタ
アナログ・マルチ・エフェクタは、2000円ぐらいで売られていたボロボロの自作ノックダウンものに、電源部新規設計・実装、電子スイッチの改造・再利用、一部コンデンサの交換といった手を加えてレストアしたものです。
中身は BOSS CS-2、YAMAHA OC-01、BOSS SD-1、BOSS DS-1、MAXON CS-505、BOSS BF-2、BOSS NF-1、BIAS
アナログディレイ。前述のエフェクタ・プログラマから On/Off
のコントロールができます。総費用は13000円ほど(本当です)。
付加部分の回路図を公開しています。
☆モジュール・エフェクタ
モジュール・エフェクタには作ったさまざまなエフェクタから選択してマウントしていっている途中のものです。右から、
・ディスクリート・トランジスタによるコンプレッサ1
回路図
・MXR型にAttackとReleaseコントロールを追加したコンプレッサ2
回路図
・ディスクリート・トランジスタによるディストーション
回路図
・緑色のものがフェーザ 回路図
ディストーションは CA3046 を使った回路図になっていますが、2SC1815などのNPNトランジスタを使って製作できます。フェーザはエレハモのSmall Stoneフェーザを入手しやすい部品で置き換えて、フェーズ段数を増やして可変にした準オリジナルです。昔のアナログ・シンセサイザのように外部の信号からフェーズシフト周波数をコントロールできるようにしてあります。
今後は切り替えリレーボックスを製作し、エフェクト・モジュールやコントロール・モジュールを拡充していくつもりです。
松美庵からのコメント
ご自身のページにも書かれていますが、往年の高中正義のシステムですよね。ボクも憧れました。あれから時代も変わって、プログラムの数も大幅に増えたのに回路や形はスッキリ!。理想的です。
ボクも17,8歳ぐらいの時は、エフェクターいっぱい使っていたので、こちらと同じようなことを考えていました。たくさんのエフェクターをひとつのラックにまとまらないかとか、あらゆるエフェクターを同じ形にして入れ替えられないかとか、もちろんプログラムも出きれば理想だけど、そこまで考え付くような時代じゃなかったですね。
そんな夢を現代の技術で実現してくれたようなシステムですね。
モジュール・エフェクタのアイディアは素晴らしいですね。同じ規格にしてさまざまなエフェクターが入れ替えられる。プレイする場面によってモジュールが簡単に入れ替えられたらすごいです。カセットポンッみたいにね(^o^)丿。
takagiさん素晴らしい夢のような作品を投稿ありがとうございました。
2005.05.26
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