こちらのギターは、aventureさんからの投稿作品です。
作者:aventureさんからのコメント
エディストライプのギターは、つい先日完成したばかりの新作です。
先日発売されたエディ・ヴァン・ヘイレンの本の中にシグネイチャーになるはずだったかもしれないとかいう、無塗装のスタインバーガーの写真が載ってまして、「エディストライプだったらかっこいいなあ」と思ったところから企画がスタートしました(笑)。
まず安い中古のSPIRITを入手しました。このギターはコンロールザグリがもともと無駄に広いのでエフェクト内蔵に向いています。はじめに塗装をはがして(もの凄く厚くて大変でした!)、センターPUザグリとコントロールの穴を木の破片とパテで埋めました。そのあとエディストライプにリフィニッシュです。マスキングテープで塗り分ける作業は実に楽しいです(笑)。トップコート後、コンパウンドで研磨しました。
今回内蔵したのはエディということで(笑)ディストーションとフェイザーです。はじめはガヴァナーを入れようとしたのですがあまりにもノブが多くなってしまうのでやめました(笑)。
で、色々悩んだあげく、Distortion+にしました。参考にしたのはTONEPADさんです。
今回は単純にエディっぽい音になってくれればいいだけなので、ゲインアップよりも音重視ということで、ダイオードはゲルマニウムを使いました。
フェイザーもはじめはフェイズ90にしようとしたのですが、ご存知の通りオン時に若干ゲインアップしてしまうので、ささやかでさわやかな(笑)フェイズ45にしました。こちらもTONEPADさんを参考にしています。
基板はプリント基板で二つくっ付ける形で作りました。プリントパターンをちまちま書くのが好きなので(笑)僕の場合はプリントで作ることが多いです。
ちなみにパターンを書くときにレジストペンは使いません。あれは専用ペンなのにエッチング液によく溶けるので嫌いです(笑)。で、僕がいつも使うのは「マッキーの青」です。これは最強です!かなり細く薄い線でもまず消えません!同僚にもうひとりエフェクター好きがいるのですが、彼による「マッキー各色エッチング耐久実験」で実証済みです(笑)感動的に強いです。安上がりでお薦めです!。
ザグリはもともと広いのですが、念のため若干広げてあります。ほんの少しなので裏蓋は再利用しています。電池も裏蓋に付ける形にしました。基板収納部は、あえて見えるようにするために専用のザグリを開けました。赤い透明のアクリル板で作った蓋を付けてみましたがどうでしょうか?
コントロールはPUのマスターボリューム&トーン&セレクター、もうひとつの大きなスイッチはフロントPUのシリーズ/タップ/パラレルです。
あとはそれぞれのエフェクトのオンオフスイッチとディストーションのレベルとゲイン、フェイザーのスピードコントロールです。
PUはフロントがパーリーゲイツで、リアがカスタムカスタム(共にダンカン)です。手元にあったPUの中から「ゼブラ」だというだけの理由でチョイスしただけで、深い狙いはありません(笑)。
配線はそれぞれのエフェクターがシンプルなのでそれほど複雑ではないのですが、やっぱりごちゃごちゃになってしまいました(苦笑)。僕には綺麗に配線するセンスが無いようです(笑)。
肝心の音はというと・・・いろんな音がして面白いし決して悪くはないのですが、欲を言えばやっぱりガヴァナーを入れたかったですね(笑)。あとはヴァン・ヘイレンの曲を弾きこなす腕前があればいいのですが、残念ながら持ち合わせてないので(笑)これを期に練習したいと思います!。
松美庵からのコメント
これもまたすごい!2年前に作ったというガバナー内蔵実験機1号から、更にパワーアップしている。しかも今回は塗装までして、オリジナリティをアップしている。ザグリも綺麗に開けられているし、基板の配置もここまで来ると芸術だ。
また、裏側の基板が見えるデザインもSteinbergerとマッチしていて、センスの良さを感じる。
このギター、EVHご本人が見たら感動するんじゃないかなぁ。
2005.03.10
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