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YAMAHA SG-60 1971年製

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YAMAHA SG-60 1971年製

YAMAHA SG-60 1971年製

我が家では骨董品のような扱いになっている、YAMAHA SG-60をご紹介しよう。

1年前ぐらいにオークションで手に入れた物で、オークションで見つけたときは品番や詳細わからず、見た目だけで買った!

落札と同時にWEBを探し回った!とにかくどこかで見たことある。そうミートショップこしみずさんの懐かしギター紹介ページだ。なるほど..、SG-60って言うのか!次にSG-60で検索してみる。なんとYAMAHAでちゃんと過去のギターが紹介されていたではないか。ふむふむこんな丁寧に載っているとは、YAMAHAも良い会社じゃ。1972年4月から発売となっているが、シリアルナンバーから1971年製造と判断した。

届いた当初はほんとにゴミか!と思うぐらい汚く荒れていて、レストアにずいぶん時間がかかった。しかし幸いなことに各パーツはちゃんと生きている。何もしなくても音が出たし、ボリューム関係のガリも無い。ようするにただ汚いだけだったのだ。

内部配線以外は全て取り外し、洗ったり磨いたり、本当に手間を掛けた。とか何とか言いながらも、松美庵はゴミみたいなものを復活させるのが大好きである(^^)。磨いたり洗ったりすればするほど、自分の物になっていくようで..、同感してくれる人も多数存在すると思う。

ボディ等、木の部分は主にガラスクリーナーで汚れを落とし、キズは細かいコンパウンドで落とし、仕上げにレモンオイルで艶を出す

ブリッジやペグの金属部分は、最初にCRC556漬けにする。しばらくしたら、金属ブラシでサビを落とす。金属部分はそのままカラ拭きするだけで、多少のCRC556が残っているぐらいで丁度良い。もっと艶を出したい部分はコンパウンドで磨き上げる。

指板もガラスクリーナー漬けにした。主にアカを落とすためだ。そしてフレットはコンパウンドで磨く。この時にマスキングしなかったので、指板にコンパウンドが付いてしまい、未だに落ち切れていない(^_^;)。みなさんはフレット磨きの時は、塗装用のマスキングテープで指板を保護しましょう。ネックはボルト止めだが、ネジが硬すぎて回らない。別段ネック外すことも必要ないのでそのままにしてある。

さて、このギターのスタイルを見て行こう。全体的なポリシーはレスポールJrを真似たんじゃないかと思う。トップはジャーマンカーブが施されていて、かたちはレスポールのようだが、イメージはSGのような、マホガニーだからかな。

ピックアップはGibsonのP90のマネみたいなシングルコイルが2個。これが中々ノイズが多い。できれば外見を変えずに中身を交換出来ないかと検討したら、ピックアップコイルが外側のプラスティックに貼り付けられていて、一体化していた(ーー;)。なので、ピックアップ交換は諦め。

ブリッジもレスポールJrと同じく一体型だ。しかしこれがまた個性的で、なんと駒がプラスティックである(^_^;)。1974年のグレコ・レスポールもプラスティックだ。この当時はこれが流行り?。おかげでハイポジションの音はほとんど伸びない。

バックは見ての通り個性的だ。カバーはピザールと呼ばれるギターに多く、大きくなっている。これはボリューム等のコントロール部とピックアップ・セレクター部をいっぺんにメンテナンス出きるメリットがある。

 

 

 





ヘッドに書かれている、音叉マークも最近では見かけない。これもこのギターの魅力のひとつだ。全体的にオリジナルを保っているのだが、ペグだけが付け替えられているようだ。非常に残念!ただ、オープンタイプなのは、マニア心をくすぐられる。実際はすご〜くチューニングしずらい(ーー;)。

 

 

 

内部はちゃんと導電塗料が塗られており、丁寧に色分けされたケーブルが見える。更に松美庵がカバーの裏側と、それに当たる部分にアルミテープを貼り、シールド対策している。

しかし、この時代ですでに導電塗料を使っているのはYAMAHAだけかもしれない。

 

コントロール部を見てみよう。何とも珍しく、TREBLEとBASSのトーンコントロール、そしてこのシリーズ独自のTONE SELECTORだ。

トーンコントロールは全てのモードで有効に利く。

TONE SELECTORの操作だが、OFFの時はボディ上側にあるピックアップ・セレクターでごく普通にフロント・リア・ミックスと選べるようになっている。しかし、その他の1〜3モードの時、ピックアップ・セレクターはキャンセルされ、どの位置にしていてもTONE SELECTORの音を優先するようになっている。

TONE SELECTORだが、主に2つのピックアップをミックスして得られる音を3種類選ぶことができる。配線を調べたわけではないので確かではないが、こんな感じ。

  1. ミックス&コンデンサでファットな音

  2. 逆位相でカエルみたいな音(ノイズはカットされる)

  3. 直列で擬似ハムバッキング、太い音だがノイズも2倍!

そして問題の音質だが、中々太い音がする。基本的にはハムバッキングのような音に近いが、シングルのジャキジャキ感もあり、やはりP90に似たような音だ。

トーンコントロールも良く利く。パッシヴでこれだけ利くのは初めてだ。

一度だけスタジオに持って行ってマーシャルで鳴らしたが、やっぱノイズが多い。でもハウリングもしにくく、音も太い、手元でトーンを多彩にいじれるし、弾いていて楽しい。

あと何と言っても見た目が個性的だ!

音が伸びないとか、ノイズが多いとかで最近は使っていないが、ライヴで一度使ってみたいものだ。

2005.03.08

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