Hot Valve 製作記 その1「試作と準備」

前回Tube Driverがほぼ成功したのに気を良くしたのか、続けて真空管エフェクターを作ることにした。今回はオリジナル回路を作るつもりで、あちこちからの回路を合体させて、良い所取りのエフェクターを作ろうかと思う。

Hot Valveとは?

コンセプトとしては、信号系統に半導体を使わずに、真空管で増幅し真空管で歪ませる。そしてなるべくシンプルな回路。生音からほんのちょっと歪む程度のドライヴで、バッファとして、ブースターとして、単体のドライヴとして使えるようにしたい。

真空管で一番問題になるのが電源だ。A電源として、真空管のヒーターに使う電源を用意する。今回つかう12AX7や12AU7という管は12から始まるように、ヒーターは12.6Vだ。あるいは6.3Vをパラに2系統でもOK。

もうひとつメインのB電源を用意しなければならない。こちらが一番のポイントで電圧が高いほどゲインが上がり、なおかつクリアな音が出るらしい。真空管アンプの回路図等を見ると250Vぐらいはザラに出てくる。

しかし200数十Vなんて作ろうと思うと、大きいトランス用意して、これまた大きいコンデンサ等電源だけでも相当大掛かりになってしまう。その辺も面倒だし判らなくて自信がないので、前回Tube Driverの時は12VのACアダプターを利用し、B電源も12Vのまま使用した。

今回はたまたま良い回路を見つけたのである。この回路図の右上にある15Vを48Vに昇圧する回路だ。48Vあれば「土日で作るオリジナルエフェクター」に載ってる2つの真空管エフェクターも製作可能である。それに15Vなら安定化済みのACアダプターも持っている。(こちらの物はプラスとマイナスを付け替える必要があります。)まずは、48Vを作ることから始める事にした。

DC/DC Converter 15V to 48V の製作

こちらのコンバータ部分だけ独立して作り、昇圧した状態でテストをしたい。とりあえず基板レイアウト部品表を作ってみた。ハンダ付けに自信の無い人はこの部品表にプラスして、16ピンのICソケットを用意すると良いでしょう。

制作費も500円ぐらいだし、ACアダプターを買ったとしても電源関係は1200円ほどで間に合ってしまう。

製作はレイアウト図の通りに作れば問題なく動作する。完成して測ってみたら、約44Vだった。供給元の環境に左右されるので、48Vきっちりは無理か!。どうしてもなら、18VのACアダプターを用意すれば48V以上になるはず。CD4049は18Vまでは耐圧範囲なので、ギリギリ大丈夫。

←出来上がったコンバーター部。

さて、電源も用意できたので、メインの回路作りに励むとしますか!。

ブレッドボードでのテストが簡単にできるので、すごーくラク。→

とりあえずは、「土日で作るオリジナルエフェクター」に載ってるRockBoxを作ってみる。

続きはまた後日...。

2005.10.04

さて、何日も掛けて試奏と定数変更を繰り返し、何となく納得した回路が出来た。

基本的にはRockBoxに似ているが、定数を大幅に変更したのとTube Driverと同じようなトーン回路を付けてみた。

また、バッファやブースターとしても使えるように切り替えスイッチも付けた。

音質的にはほぼ満足行く音が出たのだが、ゲインが下がり切らないとか、操作的にはまだ不満が残る。作りながらまた変更も有り得るが、とりあえずこの回路で、出来れば空中配線のみで作ってみようと思う。

2005.10.07

入力段に根本的な間違えがあったので、またやり直しですぅ。現在試奏中!。 2005.10.09

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