ARIONのステージチューナーHU-8500をジャンクで落札したので、早速トゥルーバイパスに挑戦してみた。
最近はコンパクト・エフェクターをライヴで使う機会が多くなり、本番中にいつでもチューニングできる環境が欲しかった。コルグからトゥルーバイパスのステージチューナーが売っているが、その為に7000円の出費は痛い!ならば改造してしまおう!というのが今回のきっかけ。
ジャンクと言っても外観が汚いだけで、機能はちゃんとしていたし、BOSSのTU-8とチューニングを比べてみたが全く同じだった。バイパス音は比較してもわからないくらい遜色無いレベルだったが、気分の問題でトゥルーバイパスすることにした。余談だが、このARIONはMADE
IN JAPAN
と書いてある。日本で作っていた時期があったんですね>アリオン。
松美庵は電子スイッチのエフェクターをトゥルーバイパス化するのは初めてである。早速検討に入る。まずバイパススイッチは機械式のDPDTフットスイッチにするので、本体側を常にON状態にしておかなければならない。大抵の電子スイッチはFETでON/OFFしているので、関係してそうな場所を探し、テスターを当ててみる。でも決め手のFETが見つからない。そしてフっとみたら、元から付いていた電子スイッチはオルタネートだった!な〜んだ...じゃ、機械式のフットスイッチに連動させれば良いだけじゃん!
と言うことで配線関係の計画も決まり、作業に入る。
作業1:アリオン特有ACアダプターの降圧回路を取り除く。
TUBULATERでもそうだったのだが、ACアダプター時に電圧が低くなるような仕様になっている。これはBOSSのACA-100に合わせているのだと推測される。他のアダプターだとLEDが点滅し始めて機能しなくなる。
左写真でD1とR1を赤丸で囲っておいたが、この2つをジャンパするだけ。これで普通のアダプターが使えるようになる。
作業2:入出力とスイッチの確認、穴あけ
入力は現在チューナーへと繋がっているので、それをジャックから直接フットスイッチへ行く線と、チューナーへ行く線を分けなければならない。入力からC1コンデンサになっているので、はずしてそこから分けることにした。出力は単に回路から寸断すれば良いだけなので、直前のR36抵抗をはずしフットスイッチからそこへ出力する。
各入出力はパーツ用の穴しか開いていないので、2ミリのドリルで穴を広げた。そして直接ジャックの端子にハンダ付けすることにした。
元から付いていた電子スイッチを取り外し、ON状態のスイッチも確認。赤丸で囲った2つが接触すればLEDが点灯しチューナーが作動する。この動作を入出力の切り替えと連動させればスマートに行くはず。
作業3:ケースの加工
さていよいよ物理的な作業に入ろう。一番問題のフットスイッチ用の穴あけだ。これはうまい具合にペダルの真ん中にスプリングの受け部が双方付いている。そこに穴を開けてスプリング受けの出っ張りを取り除いた。
右写真は取り除いた後だが、かなり苦労した。せまいケースの中の出っ張りなので、カッターも入らないしドリルでもうまく行かない。仕方ないので、ドリルで穴あけしてからペンチでバリバリ折って、最後にはニッパーでポキポキ折り削った。ラフな作業な割りには結構綺麗に仕上がった。
そして試しにスイッチが基板に干渉しないか確かめてみた。案の定電解コンデンサ2つにあたり、フタが閉められない状態だ。仕方ないので電解コンデンサを新しいものに交換し、足を長くして寝かせた。
作業4:配線
当初フットスイッチはDPDTの予定で一度配線してみた。しかし、チューナーON=OUT無音の時にブーっと言うノイズが発生した。やはりOUTを宙ぶらりんはノイズの元だったのだ(ーー;)。
←なのでフットスイッチは3PDTに変更。DOD270の配線を参考に抵抗を介してアースへ落ちるようにした。
配線に関しては簡単に考えていたのだが、結果的には少々複雑になってしまった。
作業5:組み込み
3PDTのフットスイッチが意外にもシャフトが短いので、ちょっと苦労したが難なく組み込めた。ただアリオンがプラスティックなので、強度を保つ為にケースで一度ネジ止め、ペダルでもう一度ネジ止めをした。
そのせいでシャフトが足りなくなり、ペダル横のネジは付けられなかった。まぁこれはペダルが稼動するときに必要なネジなので、このような場合には必要無い。
完成!→
これで心おきなく繋ぎっ放しにできて、いつでもチューニングできる(^_^)v。
2006.08.13
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